仔犬が3匹 ページ5
『おはよぉございますっ』
「あらぁ、朝早いのねぇ！偉いわAちゃん」
「おはようAちゃん！クルーウェル先生も」
「えぇ、おはようございます」
まだ人気の少ない大食堂にAの手を引いて連れて行くと、娘は少し恥ずかしそうに俺の足に隠れながら厨房の婦人方に挨拶をした
その可愛らしい姿に歴戦の厨房組も相好を崩し、手を一旦止めて皆Aに視線を合わせて頭を撫で始めた
『きょうはね、いちごのさんどいっちたべるの』
「あらあらぁ！Aちゃんは苺が大好きね〜」
「いっぱいあるからね！」
ようやく満足した面々が厨房に戻っていき、俺は皆に構われて嬉しそうに笑うAの手を握り直した
『おれんじじゅーちゅ……じゅーすも！』
おれんじじゅーちゅ……？？
可愛い
舌がまだ上手く回らないAが頑張って言い終わると「グッガール」と言って褒めてやる
そうすると、ふふんとでも言いたげにドヤ顔をするA
可愛い(2回目)
そうこうしているうちに自分の分とAの分をトレーに乗せ終わり、さてどこに座るか、と視線を巡らせたところで下から『ダディ〜』と小さく呼び掛けられた
『Aじぶんでもつの』
「……出来るか？」
『がんばる』
どうやら自分の分は自分で持ちたいらしい
最近はなんでも自分でやりたがるようになり、成長を感じて嬉しいやら寂しいやら
幸いAの分のトレーはサンドイッチと小さなコップに入ったオレンジジュースだけなので、そこまで重くはない
「ゆっくり、慎重に。いいな？」
『うん』
恐る恐るAにトレーを持たせてやる
娘の視線はトレーに釘付けなので、俺は転ばないように後ろから見守ることにした
『ゆっくり〜……
「ﾌﾞﾌｯ」
いかんいかん
娘が頑張っているのに笑う奴があるか
と自重しながら俺はこっそり懐に忍ばせたゴーストカメラでカシャッと一枚撮影した
うん、よく撮れてる
近くのテーブルに着くと、先に居た仔犬共がAの動向にハラハラし出した
中には手伝ってやろうかと手を出しそうな仔犬も居た
だが俺はそれをAに見えない様に首を降って止める
ここで手伝ったら絶対に拗ねるからだ
だがこのままだと身長の低いAではテーブルにトレーを置くのも一苦労
俺は胸ポケットに入れたマジカルペンをそっと取り出し娘にバレないように軽く振った
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巫香渚(プロフ) - まさかアスターの方からこちらが出てくるとは思わず…再来させていただきました！ (2021年11月6日 17時) (
レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ツィステのオルト大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年1月1日 19時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
まろん - ひよこショック、、、懐かしい、、、ダディ、、、ゲッフォオ(吐血 お見苦しいですねすいません。夢主ちゃん可愛さMAXですね！！！！これからも応援しています！！！ (2020年11月14日 22時) (レス) id: e127b99774 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - ここさん» 書いてる私も夢主ちゃんにメロメロです笑 Re:startシリーズ読ませていただいてます！お互いこれからも頑張りましょうね！ (2020年10月6日 15時) (レス) id: 612b09e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 娘ちゃんめちゃくちゃ可愛いですね^_^舌ったらずなところがまたいい…！続編も楽しみに読ませていただきます♪これからも、頑張ってください！ (2020年10月5日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2020年9月15日 17時
