岸くんの大学生活

5 ページ5

岸side



お店には思ったより人がいっぱいいた



人が少ないと珍しそうな目で俺らを見ていく人もいるからこれだけ賑やかだとそんなに気にならない




「廉！結構いいお店だな！





うまそうだし」








「なあ、さっきのてんいんさんかわいかった




めっちゃおれのことみてたで





ぜったいおれのことかっこいいと思ってるわ」






誰に似たのか廉はナルシストだ




どこからそんな自信が出てくるのかわからないけど




俺にもその自信分けて欲しいくらいだ






なんやかんやで廉も大盛りのご飯をペロリと食べ終え





レジへ向かっていると




「さっきのてんいんさんや！」



と言いレジへ走る





「っちょ、




廉！あぶねえだろ！」





そう言った時にはもう遅く、廉はレジの前で派手に転んでしまった








『大丈夫！？』






俺が駆けつける前に廉に駆け寄ってくれた店員さん






廉も泣くのを必死に我慢しているようだった






そんな廉を抱き上げ会計を済ませる






すると彼女は






『さっき泣かなかったらこれ』




そう言って廉にあめをくれた





「ほら、廉」





「ん、」




半泣きの状態でアメを受け取り店をでた

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す