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朝ごはんを食べ終わって11時頃から部活でお昼のご飯を作り置きして家を出た。
みんなはもう既にバスケ場に来ていて残りは光輝先輩だけだった。
結局11時過ぎても光輝先輩は来ることはなく3人のプレイを見ていた。
『コーチ!お疲れ様です!』
黒岩「お疲れ様です。どうですか?マネージャー?楽しめていますか?」
『はい!凄く、楽しいです!先輩方も優しいですし、、、』
黒岩「それなら良かったです。」
優しく笑ってちょうどシュートを決めた3人を見て"おおし!ナイシュー!集合!"と3人に声をかけた。
黒岩「いや〜、いいチームになってきました!
大会はこのメンバーで頑張りましょう!」
このメンバー?
光輝先輩は?
竜「えっ、でも光輝は?」
黒岩「彼はもう来ませんよ。
バスケを、辞めるそうです。」
陸「え?」
海司「嘘だ…」
陸「俺たち、何も聞いてないっすよ!」
黒岩「事情があるんだと思います。
まぁ、仲間ならそっとしておいてあげることも必要ですよ。」
『そんな…光輝先輩、』
また明日って約束したのに。
バスケやってくれるって言ってたのに。
何も気付けなかった自分にまた嫌気がさした。
そしてみんなも黙り込んだ。
黒岩「君たちには、光輝くんの分も頑張ってほしい。」
陸「まじかよ…」
あぁまたこんな時にも何も言えない。
凄く胸が苦しい。
全日のこともバスケのことも全部いっぱいいっぱいでだけどそれを誰にも言えなくて抱えて発散出来なくてこうやって目の前が真っ暗になっていくんだ。
バスケの練習も終わって私は3人が迎えに来る前に部室を出て早足でコートを出た。
バイトだしもう何も話したくない。
1つ目のバイトをこなし、ナイトリングまで移動して2つ目のバイトを夜中まで。
精神的にも肉体的にもボロボロになってきた中、
勉強も、家のこともバイトも両立する!とお兄ちゃんに言ってしまった手前もう引くことは出来なくなっていた。
思わずバイト中その場に座り込んでしまった。
『ダメ、このままじゃダメ。』
一生懸命自分に言い聞かせて奮い立たせた。
いつも家に帰るとみんな眠っていて、静かで、耳鳴りがするほどだった。
部屋に入ると1人になった安心感からなのか涙が出てきて止まってくれはしなかった。
『私に、何が出来るっていうの。』
今日も泥のように眠り込むのだった。
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ゆな - 素敵な作品でした。続きはあるのでしょうか? (2022年4月20日 9時) (レス) @page38 id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
こすけ。(プロフ) - めっちゃ続きが気になります!更新待ってます! (2020年11月19日 22時) (レス) id: 14e3683cc3 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 最後は貴族になるけど、兄のシニアと弟のシンタロウとの戦いが気になる! (2020年10月1日 15時) (レス) id: 7c80ee1801 (このIDを非表示/違反報告)
ちょりこ(プロフ) - うわぁ!すごく続きが気になります!! (2020年5月19日 0時) (レス) id: 5d7662bc4f (このIDを非表示/違反報告)
ざべす - 続き楽しみです! (2020年4月20日 23時) (レス) id: c4053671dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yyuu x他1人 | 作成日時:2019年12月19日 21時