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その日もいつも通りにバイトは終わって、首もとに巻いたマフラーに顔を埋めながら帰路につく。


『寒……』


行きは先輩たちがいてくれるからすごく楽しくて寒さなんて感じないのに、
一人になった途端だんだん冷えてくるのはたまったもんじゃない。


そんなことを考えているとなぜか涙が出てきてしまいそうになり慌てて上を向く。


その時にちょうど見えたclubTEXASの看板に目が止まった。

この憎たらしい笑顔を見せている人たちが全日土木を、そしてお兄ちゃんを苦しめてるんだ。

キッとその看板を睨みながら足を進める。


『こんな人たちに負けてたまるか、絶対に守って見せる。』






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次の日は学校もバイトも休みだったからゆっくりしてようと思ったが、外から何やら騒がしい声が聞こえてきて、外の様子が気になり外に出てみると看板の中の人が立っていた。


『看板の人……』


シンタロウ「起きてたのか。
てゆうか、看板の人ってなんだよ。」


うわ、そういえばナイトリングで働いていたの内緒にしてるんだった…


『ううん!何でもない!!知ってる人に似てただけ。』



わたしがそういうと納得したのかお兄ちゃんはそれ以上なにも言ってこなかった。


かわりに前の二人組に話しかけ始め、結局どういう魂胆か知らないけど、信虎と歩夢という人が
うちで働くことになった。


二人は意外にも働き者で全日の仕事だけではなくて、たまに料理を作るのを手伝ってくれたり、
重いものを持ってくれたりしてすごく役に立っていた。

お兄ちゃんもそんな二人を信じたみたいだった。













だから、これから状況はよくなっていくと思っていたのにまさかあんなことが起こるなんて思ってもみなかった。

.19→←作者より



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ゆな - 素敵な作品でした。続きはあるのでしょうか? (2022年4月20日 9時) (レス) @page38 id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
こすけ。(プロフ) - めっちゃ続きが気になります!更新待ってます! (2020年11月19日 22時) (レス) id: 14e3683cc3 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 最後は貴族になるけど、兄のシニアと弟のシンタロウとの戦いが気になる! (2020年10月1日 15時) (レス) id: 7c80ee1801 (このIDを非表示/違反報告)
ちょりこ(プロフ) - うわぁ!すごく続きが気になります!! (2020年5月19日 0時) (レス) id: 5d7662bc4f (このIDを非表示/違反報告)
ざべす - 続き楽しみです! (2020年4月20日 23時) (レス) id: c4053671dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yyuu x他1人 | 作成日時:2019年12月19日 21時

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