恋人未満の恋人【桃】

#42 ページ46

〜ASIDE〜

もうそろそろ夏休みに入る。

さとみも私も赤点は無かったから補修は受けずにすむ。

それにしてもあっついなぁ。

私のクラスは体育が終わったあとで今はトイレに行ってる天を待っている。

「A、体育だったのか？」

「さとみ、さとみは…」

教室移動だろうか？

「次理科の実験だから理科室」

なるほど。

「つか早く教室戻れよ」

「今天がトイレに行ってるから待ってるの」

「じゃあ三好来たらさっさと戻れよ」

子供じゃないしなんでそんなに教室に行けと念押しするのよ。

なんて思って怪訝な顔をしているとさとみは私の耳元に口を寄せて。

「透けてピンクの線見えてんぞバカ」

あ、そっか……私いつも制服の上にベスト着てるから……。

というか。

「別に中学生じゃないんだから平気でしょ」

「お前の頭の辞書に無防備って言葉ないの？」

そう言いながらさとみは私の横を通り過ぎて理科室に向かおう。

すると青樹くんが話しかけてきた。

「心配してるんだよ、真面目なの和泉さんが一番知ってるでしょ？」

「それでも気づかないふりする方が紳士的だと思うけどな」

なんで私あんなのと仮にでも付き合うって言っちゃったんだろう？

「あと僕のことはころんでいいから、三好さんにも伝えといて」

「あ、じゃあ私もAで……」

「ん、分かった！じゃあね〜Aちゃん」

天が青……ころんくん好きなのなんとなく分かったかも。


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作者の高校ブレザーだったんですけど
夏服は白のセーラーもあって私は結構好きだったんですけど
まぁセーラーは人気がない(着てる人あんまいなかった)
結構生地厚めだから透けなくてよかったんですけど
あとうちの高校の制服可愛いんですよ。
下のほうがマリンボーダーのスカートに
紺のブレザーで、リボンもあってセーターとベストもあったりして。

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