恋人未満の恋人【桃】

#30 ページ34

飯を食い終わるとちょうど8時くらい。

母さんたち結構遅くなりそうだな。

「ご馳走さま」

「お粗末様でした」

「鍵忘れて行ったからAの家にお邪魔させてもらってる」とは言ったけど。

「あ、じゃあ遅く帰った方がいい？」とかアホなこと聞いてきた。

まぁツッコミを入れつつ何時くらいに帰ってこれそうか聴いたら。

「話が盛り上がりに盛り上がったら結構かかる」と言われた。

話早く切り上げて帰ってこいよ、父さんも遅くなるし。

「A、おばさんいつ帰ってくるって？」

するとカチャンと食器の音。そして何故か凄まじいオーラを感じた。

「なんか昔の友達と盛り上がってその場のノリで二次会行くって……」

つまり遅いってわけか。

「ノリはノリでも限度があるでしょ…多分10時にはなる」

そして洗い物が終わると「なんかイライラしてきたからお風呂入る」と言った。

あいつマジでなんの心配もしてねぇのな。

あいつが風呂に入って15分程経ったあと俺はトイレに行きたくなった。

まぁ何度も来たことあるからトイレの場所なんて迷うことはなかった。

用を足し洗面所の扉は当然閉じられているがAの家のには鍵がない。

耳を当てると微かにシャワーの音。まだ入ってることに安堵しつつ扉を開けた。

『〜♪〜♪』

怒りは収まったようで鼻歌を歌いながら風呂に入っている。

手を洗って俺は洗面所から出た。


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作者の家の洗面所鍵ないタイプだし部屋にもないタイプ。
鍵あるのトイレと玄関と窓くらいです。お風呂もあったかな…。
ついでに夢主さんが歌ってる鼻歌は私の中では「恋をはじめよう」です。
あの歌凄い好きなんですよね〜。
さとみくんが歌う歌の中で上位に食い込む歌です。
定番は強し！ですね。

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