こんにちは、賢者の魔法使いにしてください。【まほやく】 (ページ21)

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20.お気に入りの呼び出し方ページ21

賢者side
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《エアニュー・ランブル》

ム「これは東の国だね…わー！特に魔法使いに厳しそう！依頼人は幼い子供！！」

賢「あぁ…」

子供だったから「助けて」しか書いてなかったんだ…なるほど
そういえば字も綺麗だけど子供っぽかったような

でも東の国で物凄く危険なことが起こったら子供じゃなくて大人まで気がつきそうだけど…

特に魔法使いに厳しそうなら大人が黙ってるだけってこともあるのかな

みんなも同じように考えていたのか頭の上に？が浮かんでいる

ブ「イタズラか？」
賢「…だとしても見に行くだけ、お願いします！」

《アルシム》

空間の扉に入る瞬間、Aさんがこちらを見ている気がした

…………
……

賢「今、Aさんいませんでした？」

オ「うん、木の上に座ってこっちを見てた」

賢「大丈夫でしょうか」

ミ「あの人、木から降りれないんですか？」

賢「いえ、なんだか心配そうな気配というか空気というか」

ホ「日本人と言うのは気配や空気に敏感じゃの」

ス「前の賢者もそうじゃった」

賢「あはは、日本人って繊細なので…あ！魔法使いってバレないようにしてください、お願いします！」

今考え直せば東の魔法使いの皆さんの方が適してたかもしれないな…いや、失礼か…

あれこれ考えながら調査をしていた時だった

男「待ってください、貴方魔法使いではありませんか？」

賢「え、え！？私ですか？」

男「はい、今あなたから白いモヤが…」

賢「モヤ？」

男「止まってください、なんだか変ですよあなた」

何もしてないのに…後ろから少し笑い声が聞こえる…

…誰ですか私で遊んでる人

ブ「おい、オーエン」
オ「ふふっ、こうやってあいつを呼ぶんだよ」
ブ「あいつ？」
オ「そう、僕のお気に入り」

ニヤニヤしてるオーエンが見えた

オ、オーエン…

賢「えっと、これは…」

その時、見覚えのある人が私の前にサッと出てきた

「お嬢様お迎えに上がりました、おや、男？…もしや…もしやこの男と交際を…」

賢「え、Aさ…
男「交際！？…いえ、していないですが」

男の人が驚いて否定するとAさんの目付きが鋭くなった

「……お嬢様はこれからご挨拶をしに行かなければならないんだ、邪魔をするなら…それくらいわかっていますよね」

Aさんに圧倒され男の人は一礼して去っていった

オ「ほら、来た」
ミ「あれ誰です？」
ブ「Aだろ、おっかねえ、あいつ演技うめえな」