国見英が。 ページ8
『気持ちを理解してくれない』
佐藤「…友達と大喧嘩した。どうしよう、本気で傷付けちゃったかも…。」
彼氏である英にそう相談したら私はかなり本気で相談をしたにも関わらず、へぇ、とか軽く流してくる。この感じが嫌い。
私は本気で悩んでいるのに、わかってくれない。いつもだ。ふーん、とかそういった興味なさげな発言をしてきて、私を嫌な気持ちにさせる。
流石に私も子供じゃあるまいし、いちいち嫌な気持ちを表に出さない。けれど、やはり寂しい。私ばっかり好きなみたいで、つらい。
から今回は、きちんと反論をしてみることに決めた。これで呆れられたらそこまで。
佐藤「…私、本気で悩んでるんだけど。」
そう悪態ついて言ってみる。流石に英も顔を上げて驚いた様子だ。
佐藤「いつもそーやって流してるけど、そんなに興味無い?」
さらに言う。すると英は少し目を見開いて首を振った。…何が違うというのだろう。今まで散々興味無さげな態度をとっておいて否定しても遅いんだから。
国見「…興味無くなんかないよ?」
佐藤「だって英、私が悩んでいるとき、いっつもへぇ、とか言って流すじゃん!」
国見「それ、流してるんじゃなくて、“Aならそんなことで悩まなくても、すぐに解決できちゃうのにな”って思ってるだけだよ。」
さわやかな笑顔でそう言ってくるもんだから、私まで笑顔になってしまった。
end
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作者名:桜乃 ぽる | 作成日時:2017年6月26日 22時