ハイキュー恋愛短編集part6

孤爪研磨＆黒尾鉄朗と。 ページ2

黒尾「…好きだ」

ほとんど関わったことのないバレー部の3年生に声をかけられたと思ったら、内容が内容なだけに私は驚いて言葉を失ってしまった。

孤爪「クロ！いきなり失礼だから」

研磨にクロと呼ばれているその先輩は黒尾鉄朗というらしい。研磨がこんなに焦って走っている姿は初めて見た。…どこかで見たことある顔だと思ったら研磨のお世話係みたいな人か。

A「えっと…？」
黒尾「俺ずっと目かけてたんだけどさ、遠くから見てるだけじゃ進展しないなって」

胡散臭いようにも見えるその笑顔の横で研磨はブスッとした顔をしている。…やっぱり状況が飲み込めない。それが研磨にも伝わったのか、研磨は慌てて口を開く。

孤爪「…いや、クロ、A、困ってるから」

研磨がそう言ったのを合図にするかのように、黒尾さんはニヤッと笑って私を抱き締めた。

とたんに熱くなる顔、研磨の慌てる声と黒尾さんの低い笑い声が聞こえる。…どういうことかと考えていると、研磨が私と黒尾さんを離す。

孤爪「…クロ、なにしてんの。AもAだよ、もっと抵抗して」

そう研磨に言われて、ドキッとする。そうだ、私もっと抵抗しないと…！

よくわからないまま、目をぱちぱちとさせていると、研磨がまた口を開く、それと同時に私の手は掴まれてしまう。

研磨「…俺もAのこと好きだから」

タイプの違う美形2人にいきなりそんなこと言われて、私は完全にキャパオーバー。片方はあまり話したことない先輩だし、片方は仲の良い友達。

…私は、ただただ顔を赤くすることしかできなかった。

end

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