今日:50 hit、昨日:10 hit、合計:10,776 hit
小｜中｜大
27-10 ページ29
.
「けどそれだけじゃないでしょー？」
出てきた時の黄瀬の返り血の量は半端ではなかった。
時間もそれなりにかかっていた。
続きを催促する紫原に、黄瀬は口を開く。
「手足。邪魔だったんすよ。這いずって逃げようとするし。
で、出血死を防ぐためにこれ使ったんすよ。冴えてるっしょ？」
そう言って、ポケットからターボライターを取り出した。
手に取ったそれをヒラヒラと見せつけ、再び懐にしまう。
つまり、そう言う事だ。
紫原は目を細めて黄瀬を見下ろした。
「やりすぎって自覚あんの？澪ちんの事になるとすぐ暴走するの、どうにかしなよ。」
「人の事言えるんすか？俺がこうなった原因、紫原っちも関与してるんすからね。」
「人のせいにしないでくんないー？その暴走癖、澪ちんに向くようなら俺も見過ごせないんだけど。」
「青峰っちと一緒っすよ。澪っちに向ける訳ないじゃないすか。
澪っちには、ね。」
黄瀬はそう言い、ギラギラと光る冷たい眼差しを正面に向けた。
あそ。と紫原はぞんざいに返事をした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
渡部真生(プロフ) - はじめまして☺️ このお話大好きです！ リクエスト？なんですけど、名前設定出来るようにしてほしいです！ (2月16日 21時) (
レス) @page11 id: b82fcb3efa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽるしぇ | 作成日時：2020年11月16日 0時
