鳥籠の中の少女 Part.7【完結】 (ページ12)

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「喚くな。発言を許可した覚えはない。」

私の叫びを鬱陶しいと、赤司先輩は冷たく突き放す。

その恐ろしさでヒュッと喉がなった。

もう立っても居られず、膝から崩れ落ちた。

「…殺せばいいんすよ。そんなやつ。」

「…涼太、先輩……」

今まで黙っていた涼太先輩が、そう言った。

震えながら首を向ければ、本当に私を殺しそうな鋭い目で見ていた。

あの時、私が転校して2日目に私に見せたあの冷たい目より、何倍も恐ろしい事形相だった。

「気安く呼んでんじゃねーよ。

赤司っち、もういいっしょ？こんなのに使う時間もったいねーんすよ。」

「いや、殺す事はしない。もっといい処理法がある。」

「何ですか？」

「人身売買とかどうだ？若く見た目も悪くはない。高値で売れるだろう。人として扱われる事はないだろうがな。」

「非合法なのだよ。出来るのか？」

「可能だ。」

耳をふさぎたくていっぱいだった。

あんなに優しかった彼らからそんな言葉がでてくるなんて思いもしない。

おかしい。

誰か、助けて。

「た、助けて…」

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