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そうしてまた一週間ほど経った。
季節は5月の半ばにさしかかろうとしていた。
この時期、
たまに冷える日がある。
カーディガン、ちょっと、薄かったかな。
帰り道、
ああ、肉まん食べたい。
いや、あのココアがまた飲みたい。
Aは、あのゆっくり広がる甘さを思い出しながら、
歩く先。
本屋の前に、やたらとスタイルの良い男性が
携帯を片手に立っている。
通りすぎた五、六人の女子高生達が、
その男性を覗き込むように見ながら
え、やばいやばい、
きゃあきゃあと色めき立つ。
へー、そんなにイケメンなのか。
すごいな、芸能人に会えたみたいな反応。
彼女と待ち合わせかな。
そんなことを思い
大して興味も持たず
通り過ぎようとしたAを
「まって。」
耳をくすぐる低い声が
立ち止まらせた。
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作者名:ぽるこ | 作成日時:2018年9月11日 23時