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Aは今迷っている。
遠回りして反対側の道を通るか、迷っている。
そのことに何の意味があるのかと言われたら、
それはもう、
ただ小学生のような答えしか出ないのだ。
綺麗だの、
たまらないだの、
人づてに聞いてしまったから。
もし、万が一、顔を合わせたら
きっとまた
全力疾走、は流石にしないと思うが、
なんとなく気まずい。
ただのリップサービスかもしれない、
そもそもただ何かの勘違いかもしれない。
むしろその節が濃厚だろう。
気にしなくていいのに、馬鹿みたい。
本当に、子どもみたい。
22にもなって、自分に呆れる。
そう。
Aは22歳の専門学生なのだ。
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年9月11日 23時
