ミえない君へ届くように (ページ9)

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7. 事務所へ　O side ページ9

気づけばもう朝がきた…。

考え事してたからか、ぐっすり寝れた。
まぁ、いつもぐっすりだけど！

朝ごはんも支度も全部済ませていると、マネージャーが来てくれた。

「おはようございます。あ！起きれたんですね」
「おはよ〜。うん、頑張った」

なんて話をしてから、そのままマネージャーの車に乗って事務所まで。

事務所につけば、他の3人も着いたみたいだった。

「おはよう。誰も遅刻しなかったね」
「だね！よかった！」
「んじゃ、行きますか」

おれらは事務所内に入り、社長室を目指した。

途中、先輩や後輩に出くわしたりしたけど…。

「失礼します、嵐です」
「どうぞ」

社長室に着いて、中に声をかければジャニーさんの声が返ってきた。

扉を開け、全員で中に入ればジャニーさんがソファに座っていた。

「よくきたね！さ、こっちだよ」

そう言われるがままに、座った。

「社長。なんの用件ですか？」

翔くんが先陣きって言ってくれた。

「実はね、嵐のみんなにお願い事があるんだよ」
「お願い事とは？」

松潤がそう言うと、ジャニーさんは少し困った顔をした。

「実はね、今回、楽曲提供して下さった方を1人、呼んだんだ。これからもお世話になるからね！で、呼んだんだけど…」

言葉を濁しながら言うジャニーさんは珍しい。

「…？呼んだんだけど？」

そう聞くと、苦笑いをしながら答えてくれた。

「うん…。実は会いたくないって言ってて…」

…？ん？えっと…

「「会いたくない！？」」

全員の声が揃った。

「会いたくないって…おれたちに！？」
「楽曲提供して下さってるのに！？」

やっぱりみんなも驚いてる。
松潤に至っては少し怒ってるかもしんない。

そりゃそうだ。会いたくないって言われて嫌な気持ちをしない人なんていないよ。

「そうなんだ。合わせる顔がないって言ってるんだよ」

合わせる顔がないってどうゆうこと？

「まぁ、呼んだけどみんなのことを秘密にしてね？来るかどうかわかんないんだよ」

ってことは…来るかもしれないってことだよね？

そう思っていると、コンコンと扉を叩く音がした。

「！？どうぞ！」
「失礼します…」

ジャニーさんがそう返すと、控えめな声が聞こえた。
そして、ガチャと入ってきた。

その入ってきた姿を見て、思わず目を疑った。

そこには、

カズがいたのだから…。