【銀魂】ポーカーフェイスの一番隊副隊長さん (ページ9)

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第七訓ページ9

「何ですって？斬る！？」

「ああ斬る」

あれから隊士達は白髪という情報だけで果たし状を作り、街中に貼りまわっていた

しかし、それを見られたら結果的に困るのは真選組なので、今は副長、隊長、私の3人で

剥がし歩いていたところ

「土方さんは二言目には『斬る』で困りまさァ。古来暗殺で大事を成した人はいませんぜ」

「暗殺じゃねェ堂々と行って斬ってくる」

「そこまでせんでも。適当に白髪頭の侍見繕って連れ帰りゃ隊士達も納得しますぜ」

「その連れて帰る人にもよります
隊士達とて局長の強さが分からないわけじゃないでしょう？」

「土方さん、これなんてどーです。ホラちゃんと木刀もちな」

隊長はそう言いながら、道端にいたお爺さんを連れて来る

「ジーさんその木刀でそいつの頭かち割ってくれ」

副長はそう言うが、まぁそんな感じもするし、何より目力がすごい

そこだけ武蔵←

「マジで殺る気ですかィ?」

「そうですよ、白髪って情報しかこっちにはないんですよ」

「近藤さん負かすからにはタダ者じゃねェ。見ればすぐにわかるさ」

やれやれといった表情の隊長

まぁ、隊長の気持ちも分からなくはない

この江戸からその人を見つけ出すのは無謀だ

けれども、それを分かってて斬ると言うのだから、私達は副長に続くしかない

また1枚と紙を剥がし、進む副長についていこうとしたそのとき

頭上から危ないと声がかかる

上を見ると木材が落ちて来ていた

私は即座に副長の腕を引き、前に飛び出て、落ちてきた木材を受け止める

「よいしょっと」←

「いや、え、ちょォォォォ！？」

「え？」←←←

「おぉワリーな、にーちゃん。反射神経いいな」

「いえ、だいじょ「危ねーだろーがァァ！！」……」

誰も怪我してないんですから、そんなに怒らなくても←

梯子からヘラヘラと降りてくる男に副長が怒鳴りつける

恐らく彼が木材を落とした犯人なのだろう

すると隣にいた隊長が私の肩に手を置いた

「葵、お前·····ーーー」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！てめーは…池田屋の時の……！」

隊長が何か言いかけたのだが、副長の叫びで掻き消されてしまった

私も反射的にそちらを見てしまい、聞き返すことは出来なかった

目を向けるとそこには銀髪の天然パーマがいた

確かに彼は池田屋のときの銀髪さんで間違いない

そういえば、この人も銀髪だったな

しかし銀髪さんはこっちのことを、覚えてないようだ