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第一訓 ページ3

「とうとう尻尾だしやがった
山崎、何としても奴らの拠点をおさえてこい」


「はいよっ」



勢いのいい返事をし、山崎さんはその場を離れていく



「天人との戦いで活躍したかつての英雄も
天人様様の今の世の中じゃ、ただの反乱分子か
このご時世に天人追い払おうなんざたいした夢想家だよ」



と言って副長は煙草の煙を吐くと、攘夷浪士・桂小太郎と書かれた手配書を丸め、床に寝ている男に向かって投げる



「オイ、沖田起きろ」



手配書が当たったのにも関わらず、未だに眠り続ける沖田隊長の肩を揺する



「隊長、起きて下さい」


「ん……なんかあったのかィ?」


「お前、よくあの爆音の中寝てられるな」


「爆音って…またテロ防げなかったんですかィ?
何やってんだィ土方さん、真面目に働けよ」


「もう一回眠るかコラ」



「揉めないで下さい」





私達は武装警察真選組

彼らは副長の土方十四郎、一番隊隊長の沖田総悟、そして私は一番隊副隊長の朝霧葵




現在は戌威星大使館の前で攘夷浪士を見つけるために張り込み中

そこに現れたのが先程の手配書の人物、桂小太郎である



常に瞳孔開きっぱなしの副長は攘夷浪士を叩き斬れる事を喜び



「真選組の晴れ舞台だぜ
楽しい喧嘩になりそうだ」



と言うが



「あんまり町を破壊しないで下さいね」



念のため釘を刺しておく



「そんなの当たり前だろ」



「どうだかなァ?」



「どういう意味だオイ!」



「揉めないで下さい」



「「すいません」」



すぐ揉めるので話を戻す



「副長、山崎さんが戻り次第、拠点に突入ですか?」


「……あァそうだな
いつでも行けるように二人とも準備しとけ」


「了解です
だそうです隊長、起きて下さい、また寝るんですか?副長が怒りますよ」



隙あらば寝る隊長には呆れてしまう

起こそうと声を掛けると、ポツリと寝言を一つ落とす



「…死ね土方……」


「あ」


「おい、こいつ今死ね土方って言わなかったか!!?こいつ起きてるだろ!!」


「えっと……」


「……うるせー土方死ね……」


「やっぱ起きてるだろオオオォォ!!」



そんな茶番をしていると、思ったよりも早く山崎さんが戻って来た

もう桂の場所が特定出来たようだ



「副長!桂の居場所、特定出来ました!」


「そうか、総悟、葵行くぞ」


「はい」
「めんどくせェ」


「テメェ!やっぱ起きてんじゃねェか!!!」



そろそろ副長の血管が切れてしまわないか心配になる

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作者名:ぽんず | 作者ホームページ:ぽんずワールド  
作成日時:2021年2月7日 13時

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