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9_遭遇_ジャズside ページ10

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今日は悪魔学校バビルスの入学式。

俺_アンドロ・M・ジャズ_は学校内に入ってからというもの、人とすれ違う度にその人が所持している金目のモノを掏っていった。
どいつもこいつも、入学式で浮かれているのか注意力が散漫になっていて、簡単に盗る事が出来るから、少々退屈だ。



「あれ、私お財布忘れちゃった…?」

「俺の腕時計どこ行った!??」



まぁ、歩いていった後方からこういう声が聞こえるのは、一応快感になっているのだが。けど、足りない。もっと危ない橋を渡ってみたい。


そんな事を思いつつ、手に乗る自分の物ではない財布をポンポンと投げる。手に落ちる度に鳴る小銭のちゃりちゃりした音でどうにか満足感を得ながら、入学式の会場に向かう。





会場はもうほとんど席が埋まっていて、空いているのは後ろの方の席のみ。元々前の方で大真面目に入学式を見るつもりは毛頭ないので、大人しく目についたその席に座るため、向かう。


空席の隣には既に小柄な奴が座っていた。念子のような耳が付いたフードを深く被っていて顔は見えないが、そいつは微動だにしないため、恐らく眠っているのだろう。

俺が座ろうとする隣で眠っているだなんて、なんて不用心な…まぁこれもお前の運が無かったって事だな。おつかれ〜。明日から金欠になるけど、頑張ってな。


と、一応憐みの念を送りながら盗ろうとした瞬間、



『ん…』



フードの耳の先に付いた金色の飾りが揺れる。

しまった。起こした。

内心顔を歪めながら、盗ろうとした事を悟られないように、人当たりの良い余所行きの笑みを浮かべる。



「あっ起こしちゃった感じ?ごめーん」

『……え、…やっいえっだい、じょうぶです』



寝ぼけていたのか少しの間を空けて、そう返事をする。

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モンモン - 更新楽しみにしとります! (5月21日 0時) (レス) @page39 id: 7fe6f6ee48 (このIDを非表示/違反報告)
☆?(?v?。)(プロフ) - 好きです!!主人公のキャラが立っていて凄く良いし、何より文章が上手くて面白いです!続きを楽しみに待っています!! (2023年1月31日 19時) (レス) @page38 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
小柴紬 - 階段をくだっていく教室って…(あそこかぁぁぁぁぁぁぁ) (2022年11月7日 7時) (レス) @page35 id: 2e1df96980 (このIDを非表示/違反報告)
ほしぽん(プロフ) - ツムがおる (2022年10月17日 18時) (レス) @page31 id: 86c5fe95fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんず | 作者ホームページ:ぽんずワールド  
作成日時:2022年8月29日 12時

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