【ハイキュー】誰かあいつを止めてくれ

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特に事件が起きる事もなく、審査会は終わった



良い成績を収めた人もいれば、あまり成績が振るわなかった人もいて

まぁ、当たり前の事なんだけど

どこまで仲が良くたって、弓道は結局個人技

気まずい空気が流れながらも、バスで学校に戻り

少しだけミーティングをし、今後の練習の仕方とかを決めて、解散した



なんだか真っ直ぐ家に帰る気になれず

今一人暮らしなんだし大丈夫か

っていう気分で近所の公園に向かった



もうすぐ7時にもなるし、もちろん誰も公園にはいなかった



無人の公園のブランコに座り、ぶらぶらと足を揺らす

なにもせず、ただぼんやりと空を見上げていると

横のもう1つのブランコに誰かが座る気配がした



目を向ければ

稲荷崎の男子制服をしっかり着ていて

風で揺れる銀髪が、落ちかけた夕日に透けていて

とにかく、顔も雰囲気もとても綺麗な人だった



こちらの視線に気づいたのか、あっちもこちらを見つめ会釈をされたので

とりあえず、会釈をし返した



こうゆうのって何か話すべき？？

私も制服で、一応お互いに同じ学校って分かるし…

いやでも、あっちがこっちに近づいて来たんだから…

あぁでも、なんか雰囲気先輩っぽいし…



なんてぐだぐだと考えていると



「こんな暗くに何しとるん？」



と先に聞いてきてくれた



『あ…っと、大会の帰りで、あ、私弓道部なんですけど…』

「それで？はよ帰った方がええんちゃう？」

『そうなんですけど…なんかぼーっとしたくて…あぁ、家ですればいい話か…』



ん？言われてみればなんでここでぼーっとしてんだ、私

ホント家ですればいいじゃん

補導されるぞ



「なんか、話したかったん？」

『え、？』

「誰かとなんか話したかったん？」



真っ直ぐと見つめながら聞かれ、腑に落ちる



『そっか…私、ホントは聞いて欲しかったのか……』

「なんか悩みでもあるんか？」

『悩みっていうか…最近、ふと考えちゃうんです。』

「うん」









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『私の居場所はここじゃないんじゃないかって』

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