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今日は、頭がずっと動いている気がする。こんなにも動かしたのは、久方振りだ。
トントン辺りに話したら「その知りたい欲を授業にぶつければええのに」なんて言われそうやな。表面だけはちゃんとしてるもんなトントンは。
コネシマは喜ぶかな。あいつがげらげら笑うだけで、少し救われたような気分になれる。あれが、「太陽みたい」って言うんやろうなぁ。
ゾムは…嫌がるかな。潔癖やし。まぁ元からちょっと趣味は合わんし仕方ないか。まぁでも、女の子が嫌いな訳やないみたいやし、いつかは上手くできるんかな。
シャオちゃんにも話そ。また、愛について分かったよーって言うて。嫌そうな顔するんやろうけど、あの子は「嫌われたくない」が信条やから、聞いてくれるんやろうな。
自分の中で、まだ必要な存在だと認識している者達を思い浮かべれば、少しだけ沸騰していた頭が落ち着いてくる。助かった。
失敗だけは許されない。
落ち着いて。冷静に。
初めての気持ちを、知って、理解して、コントロールするために。
「…っ、わかった！私が悪かったわよ！」
こっくりと黙り込んだ僕を見て勘違いしたのだろう、女が言葉を並べ立てる。全部黙っている、だとかなんとか。
頭、足りてへんな。
「きみ、また勘違いしとるわ。僕がきみに怒ってるんは、そんな事じゃないねん」
ついていた片膝を上げて、立つ。
この部屋に来た時より、身体の重心がしっかりしたような感じがする。苛立ちと憎しみだけでは安定し得なかった心が、すっ、と定位置を見つけたような感覚。
それと同時に、やはり消えゆかない感情。
「ああ───…むかつく」
初めての感情が熱を持って、自分の中をのた打ち回っている。狂った蛇のように、大きく尾を振り回している。
こんな気持ち、初めてで。生まれたての赤子のように、心の中の自分が泣き出してしまいそうだった。
これが、新しく生まれた事へ感動する気分なのだろうか。
「Aちゃんが、『あんりちゃん』って笑ったことが」
僕を振り仰いで笑ったあの子の顔が、離れない。
どうして彼女が、僕以外の名前をその口から発しなければならなかったのか。
「きみが、Aちゃんの写真を持っていたことが」
どうして彼女が、僕以外に写真を持たれなければならなかったのか。
「ほんまに、むかつく」
どうして僕が、初めての感情を処理しなければならないのか。
「責任とって収めてや、この気持ち」
全部、全部、全部、きみが責任取るんやで。
最後くらいは役に立ってくれるやろ？
なぁ、『あんりちゃん』。
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ぽんず(プロフ) - 時雨さん» 【d!×はぴしゅが】が見たくて自己満で作ったモノなので、そのようなコメントをいただけてとても嬉しいです…！ (6月14日 22時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - d！様も原作も好きなんで供給過多です)) (6月13日 22時) (レス) id: 361218612a (このIDを非表示/違反報告)
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