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友人「 …で、彼氏どんな人なの?」
「 …どんな人って。」
彼氏が
藤ヶ谷太輔 だなんて口が裂けても言えない。
友人「 イケメンなの?」
「 ………。」
友人「 …どうなの?」
「 凄い。」
友人「 凄い?」
「 …すっごいブサイク。」
友人「 は?」
ごめん。
ごめんなさい。
そんな事一回も思ってないから。
何度も何度も心の中で謝罪する。
でも、ブサイクって言いたかったのもある。
こんな私って凄い贅沢なのかもしれない。
友人「 …まぁ、幸せなんだよね?」
「 もちろん。」
友人「 小学生の時は北山君の事が好きだったのにねー。」
「 ……っ…。」
友人「 そう言えば。そうだったね。」
友人「 でも、今 北山君 凄くない?」
友人「 凄い。だってジャニーズでしょ?」
友人「 キスマイ?…だっけ。」
友人「 テレビで見た時はびっくりした。」
友人「 でもさ。
同級生に有名人がいるってなんかいいよね。」
友人「 うん。嬉しい。」
友人「 Aは?」
「 …え?」
友人「 連絡とかとってるの?」
「 ………。」
静かに黙って
存在を消していたつもりなのに…
会話の中に入らなければならない空気になった。
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作者名:Ponyo | 作成日時:2015年4月16日 21時