言葉にならないほど…7 (ページ17)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:48,762 hit

177 ページ17

「 …見えてないよね。」

鏡の前で

太輔にさっき付けられたキスマークを気にする私。

そんな事してるとあっという間に時間は過ぎ

「うわっ。やばい。」

軽く太輔の夜ご飯を作り

手紙を添えてテーブルに置いた。

「 …よし。」

鞄と___会場までの地図を持ち

「行ってきます。」

誰もいない部屋にそう言い残すと

外に出た。

午後６時

まだ、お昼みたいに明るい。

私は

慣れない都会をウロウロしながら会場を探す。

「 …何処だ。…ここ。」

地図持ってるくせに

まともに会場まで行けない私。

そんな時だった。

友人「 …A？」

女の人の声が聞こえ

後ろへ振り向くと

懐かしの友人がいた。

「久しぶりっ。」

友人「久しぶり。

…あのさ。何処行くき？」

「えっ？会場…だけど。」

友人「方向真逆だから。」

「 ………。」

友人「ふふっ。相変わらずだね。」

「 …うるさいなー。」

鼻で笑われた私。

私はそのまま友人に付いて行き

会場に向かった。