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「 …海?」





藤ヶ谷「 もうちょっとで着くから。」





「 うん。」









車を海の近くに止め









藤ヶ谷「 降りよ?」





「 うん。」









車から降りると


海の潮風が凄く気持ち良かった。









太輔は私の手をそっと握り


歩き始めた。









藤ヶ谷「 大丈夫か?」





「 うん。…なんとか。」









辺りは真っ暗で何も見えない道を慎重に歩いた。









少し歩き


ふと


目の前を見ると









「 …わぁ。」









海が広々と広がり




空には満天の星がキラキラ輝いていた。









「 …綺麗。」





藤ヶ谷「 だろ?」









そう言ってコンクリートの上に座った。





それに続いて私も太輔の隣に座った。









藤ヶ谷「 俺のお気に入りの場所なんだ。」







暗くて太輔の顔は見えないけど


太輔の嬉しそうな声が聞こえてきた。









藤ヶ谷「 付き合い始めた時からAとここに来たかった。」





「 ふふっ。…そうなの?」





藤ヶ谷「 ん。…だから良かった。」





「 ………。」









私は太輔の肩を借り


そっと寄り添った。









そのまま


私達は黙って星を眺めていた。

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設定タグ:キスマイ , 藤ヶ谷太輔 , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Ponyo | 作成日時:2015年3月12日 15時

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