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「 …んー。」









ゆっくり目を開けると



太輔が私の事をじーっと見つめていた。









藤ヶ谷「 おはよ。お寝坊さん。」





「 …おはよ。…今、何時?」





藤ヶ谷「 今、9時過ぎ。」





「 えっ!?

やばいっ…遅刻するっ!」









慌ててベッドから飛び起きたのに


太輔はちっとも焦ってない。









「 太輔、遅刻して…





藤ヶ谷「 今日、休みだって忘れたの?」





「 …あ。」





藤ヶ谷「 ふふっ。」





「 ………。」









私は黙って


太輔のいるベッドに潜った。









藤ヶ谷「 ふふっ。相変わらず慌てん坊だな。」





「 …うるさい。」





藤ヶ谷「 ふふっ。

あっ。そうだ。」





「 ………。」





藤ヶ谷「 今日、どっか行きたい所とかある?」





「 …行きたい所?」





藤ヶ谷「 うん。」





「 ないかな。」





藤ヶ谷「 えっ?」





「 …えっ?」





藤ヶ谷「 …ないの?」





「 ないの。」





藤ヶ谷「 マジないの?」





「 マジだよ。」





藤ヶ谷「 …変なの。」





「 ………。」









…嘘。




本当は太輔と行きたい所なんていっぱいある。









あるけど



写真撮られたら大変だから。









アイドルの彼女として



ちゃんと太輔の事考えなきゃ。









だから…我慢。

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設定タグ:キスマイ , 藤ヶ谷太輔 , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Ponyo | 作成日時:2015年3月12日 15時

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