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『ここ、どこだろう…』

薄暗い森の奥、私は1人で歩いていた

猫を追いかけてここまで来たけど、見失った上に迷子っていう、かなり厳しい状況

…寂しい、怖い、だれか…助けて

『…♪〜』

気分を紛らわせるように鼻歌を歌う

一昨日、街を散歩していたら聞こえた音楽だ

題名は知らないけど、とても気に入って楽譜を書いてしまった

少し…寂しくなくなったかも

音楽が私を守ってくれているような…

『♪〜』


ガサガサッ


『⁉』

突然、すごい音とともに、ナニカが落ちて来た

…人?

よく見てみると、同じくらいの歳の、貴族のような格好をした男の子だった

打った頭をさすりながら、キョロキョロしてる

「いったぁ…あ、僕の楽譜は⁉」

『が、楽譜?』

辺りを見回すと…あ、紙の束がある、あれかな

葉っぱを払って拾い上げる

どんな曲なんだろう、私でも弾けたり…なんて

少し見てみると

『あれ、これって…!』

私が書いた楽譜そっくり

「あ、その楽譜だよ、ありがとう!

ん?どうしたの?」

私の方に近づいてきた男の子は、不思議そうに私の顔を覗き込んだ

『この曲…知ってる、一昨日、街を歩いてたら聞こえた曲なの』

それで、思わず楽譜に書いちゃったんだけど…

「へー、じゃあ君はパリに住んでるの?」

『ええ、そうだけど…何で?』

「この曲、僕が書いたんだよね、で、一昨日のパリ公演で初披露したんだ」

『あなたが?あなた、歳いくつ?』

「7だよ」

私と一緒だ、まさか…

『まさか、あなたって…あのヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト…?』

「そ、よくわかったね〜僕ってそんなに有名なんだぁ〜」

ホールの経営をしている父様が、7歳の天才音楽家がうちのホールで講演をするって喜んでいた

それが、目の前にいるこの人だなんて

これはお知り合いになるチャンスだ

「そういえば、君の名前はなんていうの?」

『私?私の名前は…』









___思い出した この記憶は









『A・ブレーズ』



















閉ざされていた私の記憶

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A(プロフ) - 文才分けて下せい (2018年12月17日 23時) (レス) id: c907478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
神月(かみづき)(プロフ) - とても面白いです!更新、頑張ってください。元々クラシックが大好きですが、クラシカロイドもとても面白いですよね!(ショパンとシューマンの曲が好きです、ぜひ聞いてみてください!) (2018年1月10日 21時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
ぐみ - モーツァルト教w ナイスアイディア!b (2017年12月24日 18時) (レス) id: 9873466d22 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 鶯さん» モーツァルト教あったら私も入りたい (2017年12月24日 10時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぐみさん» モーツァルト教作りましょうか、もう。 (2017年12月24日 10時) (レス) id: 2a72e67ce6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月4日 14時

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