初恋の君【モーツァルト】

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モツ君の様子が少しおかしい

普段言わないような事を言ってくれるし、なんか目が合う回数がいつもの3倍くらい多い

嬉しい事は確かだけれども

…気を使ってくれてるのかな

でもそのおかげでさっきから心臓が口から飛び出そうです

そして起きてたら私自身持たないので、寝ようという結論に達した

折角寝るならモツ君に寄りかかってやる！と思い切った結果がコレ

心臓ばくばくで寝られないです…

でもあんな事を言った以上、寝なければならない

目を閉じると途端に重くなる瞼

ああ、私疲れてるのかな…最近気を張り過ぎてるかも

いろいろ考え過ぎなのかな、心配性ってやつ？

でも今はそんな事考えない、モツ君との旅行を楽しまなきゃ

絶対何も起こらない！楽しめる！

そう頭の中で唱えると、凄く落ち着いてきた

よし、着くまであと何時間もある、しっかり寝よう！

そして私の意識は幸せな夢の中へと旅立って行った…



「…おやすみ、A」

モツ君が私の髪を撫でながらそう言った事に気付くことはなかった







アルケー社、社長室

「…バッハ様、Aさんの居場所を特定したッス

どうやら…新幹線の中っスね、どうしますか？」

「…presto、piu forte」

「了解っス、すぐにヘリを手配するっス」

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