鬼狩りから秘書（雑用）に転職しました

10章 常軌を逸した素早さ ページ11

それから何日か経ったある日。眩しいほどに晴れ渡る空が平和を告げる。

今、私はガラル地方から少し外れた離島に来ているのだ。それも1人で




………なんでこんな経緯に至ったかというと、チャンピオンの代理出張である。ここ、ヨロイ島のマスタード師匠という人物に会うのが私のクエスト。ちなみにダンデさんはこの出張の話を知らないんだけどね

チャンピオンなら今現在シュートシティでトーナメントに参加している。"ポケモンワールドチャンピオンシップス"……って言ったかな。彼はランキング1位らしい。凄いわぁ……今日はその大事なバトルがあるらしくて、どうしても抜け出せないそうだ。で、代わりにやって来たのが私。


『………あっつ、』



駅から出て早々の感想。とにかくムンムンとした熱気に嫌気がさす。さっさと建物に入りたい

スタッフから貰った地図を広げ目的地を目指す。ワイルドエリア同等、トレーナーを見掛けた瞬間に襲い掛かるポケモンもいるから気をつけて…とのこと。はっ、殺れるもんなら殺ってみやがれっての。



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少々道を間違えたが問題ない。蒸し暑い森を抜け湿原までやって来る。あとはこの先の丘を越えれば道場が見えるはず

道中、やはりポケモンが猪突猛進してきたものの相棒のインテレオンが尽く撃破。ついでに経験値もゲットなり



着々とゴールが近づく最中………複数の足音に乱れた呼吸音が例の道場の方から聞こえてくるではないか。




＿「待ってー！！！お願い！」

＿「止まれーヤドン！！！」



黄色い道着を身に纏ったトレーナーと……その先頭には全力疾走のまぬけポケモン、ヤドン。しかもバカ速い


『？？？』



そしてまっっったく状況が飲み込めず、その場で立ち止まるのが私。これは一体何の遊びだろうか……









ー・ー・ー


今更ですが、この世界線はアニメとゲームの混合にしたいと思います。23日から始まるアニポケのソード・シールド編に今作夢主ちゃんも参加させたい……

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