自分が見えてる世界【ライム】 ページ11
暫く歌ってみたけど、怖くなってきた
もう、誰も来ないんじゃないかって
俺が無力だから誰も来ないんじゃないかって
〖Sing is Happiness〗を歌いきった
やっぱり誰も来ない…
怖い
期待するんじゃなかった
体育祭なんかどうでもいい
仲間なんて、友達なんてどうでもいい
「それじゃ、今日のライブはここまで。見てくれた人、ありがとうございました。おつシュガ」
配信を切る
カメラを仕舞い始める
ベースやキーボード、持ってきた楽器をケースにしまう
「クゥーン…」
「いいんだよショコラ。どうせ、誰も来ないってわかってたし…」
「ガゥッ！ガゥガゥッ！」
「…あぁもう！励ましなんて要らないんだって！放っておいてくれ！」
「クゥーン…」
「あっ、ショコラ…ごめん…」
またやっちまった
自分の所為にして、心配してくれたのを突き放す
変わりたいのに
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ！
不意に涙が溢れる
止まらない
止めどなく溢れてくる
その時だった
正面からそっと抱きしめられた
ふわふわした毛並み
この感触
ショコラだった
「ガゥッ…」
慰めるようにそっと頭を撫でてくれる
こんなに優しい奴を、俺は突き放そうとした
「ごめん…ごめん…ショコラ…」
「ガゥッ…♪」
涙が次第に止まっていく
また涙が溢れる
ああ、駄目だ
何にも変わっちゃいない
これじゃ虐められた頃の俺と何も変わらないじゃないか
片付けが終わり、荷物を持ち、ショコラを連れて屋上へ
変わらなきゃ
また避けられる
誰にもわかってもらえない
俺の歌を聴いてくれる人も
俺のダンスや演技を見てくれる人も
俺の小説を読んでくれる人も
俺の事をわかってくれる人も
もしかしたらいるかも
ならどうする？
見つければいいんだ、屋上のドアを開ける
ドアが開けっ放しな事なんてどうでもいい
もう俺には、オッドと家族、ポケモン達しかいないんだ
「絶望、悲しみ、怒り」の3つが心を支配する
ダメだ、変わるって決めたんだ
もう、負けない
ベースをケースから出す
ショコラを屋上の端に座らせて、演奏し始める
〖crazy rabbit〗
激しい曲調
悲しみと、乗り越えた先にある幸せを込めた歌詞
唯一俺が作詞作曲した曲
この曲で、変わりたい
・
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褪紅(プロフ) - 更新しました！ (2021年12月7日 22時) (
レス) id: dacdd01a78 (このIDを非表示/違反報告)
褪紅(プロフ) - お久しぶりです、ハスミとキユイとノウメ、三キャラの親の春雨、もとい褪紅です。更新させていただきます。 (2021年12月7日 20時) (レス) id: dacdd01a78 (このIDを非表示/違反報告)
蝶理(プロフ) - 更新しました (2020年12月26日 9時) (レス) id: 285c3fb40d (このIDを非表示/違反報告)
蝶理(プロフ) - 更新しますね！ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 285c3fb40d (このIDを非表示/違反報告)
蝶理(プロフ) - 忙しくてリレー小説に参加出来ませんでしたが、余裕が出てきたので参加させてせて頂くことになりました。レイの親の蝶理です。よろしくお願いします！ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 285c3fb40d (このIDを非表示/違反報告)
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