陸上 ページ23
「お待たせ。」
「な!イーブイ出してよ!」
ぽむっ、とモンスターボールからイーブイが飛び出す。
「イーブイ!ブイッ、」
「ピカ?」
「グレッ」
「ピーカピカ!」
「イッブイ!ブイ!」
「グレイ!」
早速、ポケモン同士で絆が生まれたらしい。
「リサよ。仲良くしてね。」
「……………ブイ」
「え」
リサが挨拶すると生意気にそっぽを向くイーブイ。
「あっはは。懐かしいなぁ。
私も初めてこの子に会ったときを思い出すよ。」
グレイシアがちょこんと座る。
「すぐに仲良くなれるって。」
イーブイとピカチュウ、グレイシアが楽しそうに追いかけっこ。
「ポケモン初ゲットで興奮しちゃった。
なんかこう。熱い感じしたの、久し振り!」
「なっ、いいだろ?」
「こう驚いたのはいつぶりかなあ。
そだ、学校の肝試しでAが無愛想きめこんだ時だっけ!」
「ちょっ!それは未だに黒歴史なの!掘り返さないでよ!」
ニヤニヤ笑うリサ。
そんな彼女の肩を叩く。
「イーブイも、グレイシアになるのかあ。楽しみ!」
「なに言ってるの?グレイシアだけじゃないわよ」
「え?」
リサが目をぱちぱちさせた。
Aはスマホを弄って、画面をみせる。
「イーブイは特殊な遺伝子を持っていて、
氷タイプのグレイシア、水タイプのシャワーズ、
あくタイプのブラッキー、エスパータイプのエーフィ、
草タイプのリーフィア、炎タイプのブースター、
電気タイプのサンダース。
そして最近ではフェアリータイプのニンフィアに進化すると言われているの。」
「へぇ。凄…」
「何になるかはリサとイーブイの絆次第だよ。」
「なんか、楽しみだな!進化!」
リサとAが笑う。
するとサトシがふっ、と口を開いた。
「友達いんじゃん」
「え」
「人が恐いとか言ってたけど
十分、仲いいじゃん。そうやって笑ってれば心配いらねーよ」
「っ………」
サトシが言うとそっぽを向くA。
「はは〜〜ん」
リサがAの赤い頬をつつく。
「なるほどねぇぇ〜」
「っ、黙れこの陸上ヲタク!」
照れたことを隠すようにリサをひっぱたく。
「陸上?」
「そ。私、小さい頃から陸上ばっかやってて、
ゲットの仕方とか分かんなくて」
「足速いんだ!」
「ああ見えて、地方チャンピオンなのよ」
「すっげえ!」
Aが付け足すとサトシが声をあげた。
「でもやめちゃった。
ケガで。もう治ったんだけどね。」
リサが遠い目をした。
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あられ - 更新がんばってください! (2019年12月2日 12時) (レス) id: ed00fbf28a (このIDを非表示/違反報告)
イーブイ - がんば!楽しみにしてます。 (2019年9月1日 14時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです!楽しみです! (2019年7月22日 14時) (携帯から) (レス) id: d7f028195c (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - 更新頑張ってください!!応援してます!みんなの物語大好きです! (2019年7月13日 10時) (レス) id: cd19b8b7b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年7月11日 23時