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隠れた心−７ ページ7
｢そ。売り物持ってくと、親父がうるせーから。
って、早ッ！ もう食ってるし｣
｢だってお腹空いてたんだもん。
ベル君は将来、王子ベーカリーを継ぐつもりなの？｣
｢どうしようかなー、とは考えてる。俺、パン好きだし｣
｢えー、パン好きだしって｣
｢何だよ、その可哀そうな人を見る瞳。
単純だって言いてーの？｣
｢いや、そう云う訳じゃ無いけど｣
｢口開けてみ｣
唐突にそう言われ、私は首を傾げながら口を開けた。
其処へ、ベル君は自分が食べていた焼きそばパンを千切って放り込んだ。
ふかふかのパンの間に挟まったソース焼きそばが香ばしい。
｢悔しいけど、美味しい｣
｢しししっ、もっと悔しがれ。
俺は天才なんだから、このくらい当然だぜ。
ま、それは置いといてもさ。
誰かに自分の作ったもん食わせてやるのって、幸せじゃん？
Aみてーに美味しそうに食ってくれたら尚更。
だから俺、パン屋って職業、悪く無いって思うんだよな｣
｢ふーん｣
｢とは云え写真も、段々奥深さがわかって来てっし。
正直言うと、将来設計迷いまくり中ってとこ？｣
｢成程ねー｣
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ベルのティアラ
ラッキー死ぬ気の炎
雲の炎
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作者名：ポアンナ | 作成日時：2018年3月17日 13時
