【リボーン】暗闇の果てで君を待つⅢ (ページ4)

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隠れた心－４ページ4

右隣の部屋に入る。

冷蔵庫や、置いてあるステンレス製の棚が、此処は給食室だと教えてくれる。

台の上には包丁が置いてあった。

刃先はボロボロだが、何かを切るくらいは出来そうだ。

引き出しの中にあったアイスピックと共に、持って行こうか。

更に隣の部屋は、木の枠で扉全体が堅く打ち付けられていて、入れそうにない。

ベル君は木の枠に手を置くと、小さく吐息を漏らした。

｢バールがあれば、って思っちまったぜ｣

｢でも木だから、燃やす事も出来るんじゃない？｣

｢燃やした後が困るだろ。火事になっちまう。
レヴィの奴、後で絞めるの決定｣

絞めるのは置いておいても、ベル君の言う通りだ。

水が通らないこの場所で火を熾すのは危険過ぎる。

この扉を開くのは、今は諦めるしか無いようだ。

扉を横瞳に見てから、ベル君に差し出された手を取って部屋の前から離れた。