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死の罠−13 ページ21
私とベル君は中庭を出て、何か水を止められそうな物が無いか、近くの部屋から調べてみる事にした。
中庭の真ん前にある一年二組の教室に入り、もう一度調べてみる。
でも、キャビネットの中に掃除用の火ばさみがあるだけで、水を止められそうな物は無かった。
一年二組の教室を出、再び美術室に入った。
｢何か、土壌代わりになる物があれば良いんだけどな｣
ベル君は置いてあるイーゼルの辺りを調べながら、ポツリと呟いた。
土壌代わりになる物。
そう言われて咄嗟に思い出したのが、石膏だ。
私は乱雑に置かれた石膏の入った袋を調べてみる。
まだ封が開いていない為に、土壌代わりに使うにはピッタリだ。
私は重い石膏を持ち上げて、ベル君を呼ぶ。
｢ベル君、これ持って行こう｣
｢石膏？ そっか。これ使えば、水門を塞き止められる。
ナイスアイデアだぜ。
重いだろ、俺持ってくわ｣
奪い取るように、ベル君は私から石膏を受け取った。
軽々と石膏を抱き抱えるベル君と共に中庭へ戻り、水門を封鎖した。
これで、取り敢えずは水を塞き止められた。
あとは、スクアーロ君を引き上げられる道具を探すだけだ。
更に私は、引き上げられる道具に心当たりがあった。
いや、心当たり処か、実際に人がぶら下がれるのを知っている。
私はベル君を見上げる。
ベル君も同じ事を思ったのか、瞳が合った。
｢｢カーテンを取りに行こう！｣｣
ラッキーアイテム
ベルのティアラ
ラッキー死ぬ気の炎
雲の炎
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作者名：ポアンナ | 作成日時：2018年3月17日 13時
