ライオンの婚約者 (ページ33)

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『ぷッ…あははっ！！腹が痛い！』

運動場で、購買部と同じモニターを見ていたAがまたもや大爆笑

その理由はオペレーションに選ばれた8人がお姫様に平手打ちをされたからだ

『何よ、これ…凄く面白い…！やっば！』

人の失敗を笑う彼女はまるで魔女…いや悪魔だ

彼女はルンルンと上機嫌で学園の周りを歩く

『…さて、どうやって入ろうかね』

こっそりと学園に入れば…簡単にゴーストに見つかる

やばいと思ったが…これまた運が良かったのだろうか

「姫様のご友人ですね。こちらにどうぞ」

と、食堂まで案内されてしまった

『……わぁ。これは見事に平手打ちされてる』

Aは平手打ちを受けた人たちの顔をまじまじと見る。彼女の肩は密かに揺れている

そして…

『ぶはっ！やっぱ笑いを堪えるのは無理だ』

「おい、A。後で覚えとけよ…」

『それ、婚約者に言います？』

Aは爆笑しながら、イデアの方を見る

イデアはイデアで、不機嫌だ

「どいつもこいつもなんて役立たずなんだ……

全員みっともなくフラれて、虫みたいに転がって……

なんのためのリア充だよ！普段馬鹿みたいにウェイしてるくせに。恥ずかしくないのか！？」

この言葉に誰もが怒り始める。フロイドなんて今でもイデアを絞め殺そうとでも考えているのか、顔が怖い

『そのまま結婚したらいいのに』

もちろんAも、さっきまで笑っていたが大事な婚約者が平手打ちされ、縄で捉えられている姿だけでも見ていてムカつくのに、イデアにここまで言われてしまえばその怒りは爆発するわけで…

『お姫様〜イデアが速くあなたと結婚したいそうよ』

「そうなの？それなら結婚式は、今夜にしましょう！！！」

「こ、今夜ァ！？」