ライオンの婚約者 (ページ28)

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長いホリデーも終わりを迎えた

「いやぁー！！おじたん行かないで！」

「あ"ー！離れろチェカ。Aも見てないでどうにかしろ」

『どうにか…と言われましても…』

レオナおじたんと離れたくないチェカはレオナの足元に引っ付く。その光景にAはあらあらと笑っている

『いっその事チェカを学園に連れて行っては？』

「アホか」

『でも本人はウキウキですけど』

Aの案に、目をキラキラさせたチェカ。しかしレオナに却下されてしまう

「おじたんともっと一緒にいたいよー！」

「あのな、俺は戻るんだよ」

「僕も行く！」

「行けるか」

まだレオナといたいと駄々をこねるチェカ

そろそろ鏡を通らないといけない時間だ

『また今度レオナ様を連れてきますから』

「ほ、ほんと？」

『うん。約束』

チェカと指切りをして、ファレナ王と王妃に別れの言葉を言う

『朝から大変でしたね』

「見てただけだろ」

『えぇ。大変面白いものが見れました』

満面の笑みを浮かべて、先程のことを思い出す。面白すぎて笑い声が漏れてしまう

「ほら、戻るぞ」

鏡の前で、レオナが手を出す。Aは『はい』と答え、その手を取った

鏡を通れば懐かしのナイトレイブンカレッジ。鏡の間には友人たちと再開を楽しむ生徒たちがいた

『それではまた』

「あぁ」

Aはユーミン寮の鏡へと入った

また新たな日々が始まろうとしていた