C seventy-three ページ34
地下4、5階は軍の層である。ここには雑兵と、それを指揮している所謂幹部が集っている。ゾムを先頭に、帝国軍はなだれ込んだ。
｢はっ、こんなんでよう幹部名乗れるな！｣
トントンが冷たい目を下しながら、二丁拳銃を軽やかに放った。うじゃうじゃとトントンに群がろうとしていた雑兵が一気に崩れさり、トントンは1人の幹部の懐に素早く入ると、その顎の下から頭をぶち抜いた。
｢ほんと、幹部名乗らないで欲しいですよねー。フューラー帝国軍見たらこんなの一般人に毛が生えたか生えないかくらいでしょ。｣
ぴくとはあはは、と爽やかに笑いながら、手に握るナイフを横一直線に凪いだ。蝿も止まるような動きで向かってくる敵兵を一蹴するとそのままの勢いで幹部に突進し、その無防備な心臓を一突きに刺した。
｢にしても、幹部なのになんで武器がちゃっちいんやろ。｣
ゾロゾロと押し寄せる雑兵を面倒臭そうに蹴散らして幹部の元に近付き、その手に握られた安っぽそうな剣を掴むと、ゾムはその首をサバイバルナイフで勢いよく引き裂いた。
｢急ごしらえなら仕方ないんじゃない？そんなのなくても十分危険物に溢れてるんだから。｣
ひとらんらんは一歩踏み込むとその日本刀を華麗な軌道で振り上げた。雑兵と共に地に伏した幹部を見下しながら、刀に付く血をさっと払う。
｢こんなもんですかね？ここに居るのは。｣
｢おい、いよいよ怪しいぞ…。こんなに手応えのないまま終わるわけない。絶対何かある筈や。｣
｢それは同感やな。あいつらが何も用意してへん訳ないと思う。絶対やばい事企んでんぞ。｣
｢兵器って兵器がこれまで出てきてないってのが本当に恐ろしいな。｣
言い合っていると、トントンがさっと顔を上げる。どうやらロボロからの伝令が来たようだ。
《すまん、トントン！色々やってみてんけど、ここの映像は、絶対に見えへんわ。》
｢セキュリティ硬いってことかな？｣
｢いや、相当のもんやないとロボロが解けへんわけないと思うねんけど…。｣
トントンが納得のいかないような顔で呟き、ロボロに伝令を送る。
《解読が出来ひんの？それとも機材トラブル？》
《いや、それが…多分あいつら…。》
ロボロの返答を聞いたトントンは、驚愕の表情を浮かべた後、呆れたように溜息をついた。ゾムがそんなトントンの顔を覗き込む。
｢どーやった？｣
｢それが…あいつらセキュリティ乗っ取られるの見越してか、監視カメラの類全部ぶっ壊したらしい。｣
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
