C seventy-two ページ33
｢…シッマ、これほんまにキツいで。支えんの相当厳しいぞ。｣
トントンが言いながら拳銃を放つ。スライブ国からすれば、ここに蔓延るのは雑兵なのだろう。倒れても倒れても、新たな兵がわんさと出てくるため、今までのようにはいかない。更に、爆弾まで装備されているため、迂闊に殴り掛かる訳にもいかなかった。
｢これは地道にやってかなあかんのちゃうか？｣
｢いーやトントン、そんな甘いこと言ってられへんやろ。｣
コネシマが飛んできた銃弾をひょいと避けながら言う。
｢これは露骨な足止めや。1番下にボスがおんねやろ？時間稼ぎされて何されるか分からん。ここは一部をここに置いて先に進むべきや。｣
｢せやけど…。｣
まだ不安そうなトントンに、ショッピが相変わらずの無感情なトーンで言う。
｢大丈夫っすよ。こんな動きがなってないような雑魚なんて、俺らの隊で事足ります。爆発させなけりゃいいんでしょ？俺らの中に何処ぞのガバみたいなん居ないんで。｣
｢…それもそうか。｣
どこかでくしゃみが響いた…気がした。
｢ほな、ここはシッマと…シャオロン。｣
｢やっぱせやろと思ったわ。いくら特攻部隊でも、数足りへんやろ。加勢したるわ。｣
自信ありげにシャベルを振るいながら、シャオロンがトントンに返事をする。
｢あと、俺とひとらんの兵士も置いてくわ。こっからは兵士にはキツそうや。｣
トントンはゾムとひとらんらん、そしてぴくとに頷いた。
｢よし、ここは特攻部隊と暗殺部隊に任せて先進むぞ！｣
｢そうと決まれば、うかうかしてらんないね。｣
｢はい。こんなとこ抜け出ましょうか。｣
ぴくとが不意にその体を淡く光らせる。かと思いきや、次の瞬間ぴくとはピンポン玉に変化していた。こんな時にも限らず、戦っているはずのコネシマから｢おお〜！！｣という感嘆の声が漏れた。
｢んじゃ、ちょっと先に行ってますねー。｣
ピンポン玉はひとりでにぽーんと高く跳ねると、群がる兵士の頭上をいとも簡単に飛び、ひとまたぎしてしまった。着地する際にはまた人間に戻り、ゾムらに視線を送る。
｢よし、こっちなら邪魔なの居ないな。案内するんで、来てください。｣
スムーズに雑兵の群れを縦断し、ぴくとの案内で次のエレベーターに到着する。
｢次の階はまた軍の階ですね。ただ…。｣
｢？｣
｢この階でもう爆発物があったってことは、更に下の階も武装が強化されてます。｣
ぴくとがエレベーターを開けながら言う。
｢油断しないでください。｣
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
