C seventy-one ページ32
｢おぅるあああ！！｣
｢相変わらず猪突猛進っすねｯ！｣
剣を振りかざしながら猛突進するコネシマの後を、ショッピがハンドガンとナイフを手にぴったりとついて行きながら、2人してどんどん敵を蹴散らしていく。
｢さーて、俺も行こ。｣
そんな先輩後輩の背を見ながら、シャオロンは悪戯そうに笑ってシャベルを構えた。愛用のシャベルはシャオロンの華麗なる腕捌きによって舞っているかのように回転し、兵士の急所を的確に突いていく。
｢俺達も行こか。｣
｢背中は任せたから。｣
トントンは二丁拳銃、ひとらんらんは愛用の剣を構え、背中合わせに兵士の群れに対面する。ひとらんらんのリーチの長い攻撃は周囲の敵を一蹴し、トントンは更にその奥の敵兵を確実に仕留めていく。
｢僕も案内ばっかはつまんないですね。｣
ぴくとはその細い体を機敏に動かし、一人一人の背後に素早く回っては、小型ナイフで敵兵の首を確実に切り裂いていく。腕を振るうたび、ぴくとの眩しいくらいの白シャツが紅に染まり、ぴくとの整った細面にも怪しげな笑みが広がる。
｢…さて、飛ばそ。｣
ゾムはその鋭い目に黒い光を灯しながら、人間とは思えぬスピードで敵兵の波を駆け抜け、サバイバルナイフで切り刻んでいく。ゾムは能力などなくとも、サバイバルナイフや投げナイフ、拳銃、体術と、多彩な戦闘で群がる兵士を簡単に転がしていった。
帝国軍兵士に多少の負傷者は出たものの、地下3階の全てを制圧した時点で、死亡者は誰も居なかった。
｢順調やな。皆平気か？｣
シャオロンが自らの部隊に声をかけながら、頬についた返り血を拭う。
｢次の階行こか。｣
エレベーターを探して、またもゾムがボタンを押し空のエレベーターを下に送る。
｢よし、行くぞ。｣
降り立ったゾムが最初に目にしたのは、ゾムが幼少期に腐るほど見たような禍々しい機械。これまでとは比べ物にならないほどの機械がわんさとあった。そして、その周りでエレベーターを囲んでいるのは色んな兵器を武装した数え切れないほどの研究員。目は虚ろで、何かしらの薬が作用している事は容易に予測できた。
｢…こいつら、下級研究員ですよ。捨て駒って奴ですね。｣
ぴくとが淡々と言う。そして、その装備を見て顔を歪めた。
｢しかも、アナログな爆弾つけてます。これ解除とか出来ないですね。｣
どうしたものかとゾムが考えながら敵をいなしていると、赤黒のユニフォームがリードするように前に出た。
｢俺らに任せや。｣
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
