C seventy ページ31
結局、ゾムの作戦で前線部隊は本格的に敵陣へ乗り込んだ。待ち構えていた本来有利であるはずのスライブ国兵士共は、その電撃戦に倒れ伏していくしかなかった。一行はぴくとの案内でどんどん進んでいく。
《前線にひとらんとトントンも加わる。前線が安定しとるし、こっから先は敵も武器も増える。心してかかってくれ。》
《了解。》
地下３階に差し掛かる前に、後ろから兵士を引き連れたトントン、ひとらんらんが合流した。
｢好調みたいだね。拍子抜けだな。｣
｢おん。俺ももう少し苦戦するかと思ってんけど。｣
｢もう総戦力使い果たしたとかはないよな？｣
｢でも、核研究施設の層とか、兵器研究施設はまだでしょ？見当たりませんでしたから。｣
｢せやなぁ、俺らが見たんは麻薬とか高そうな薬品とかやったからなぁ。真打はまだ下か？｣
｢そうですね。最下層が1番やべーですね。｣
トントンは少しの気味悪さを感じていた。ここは拍子抜けするような戦力の国じゃない。あいつらは何かを企んどる…。そう考えながら、ロボロに伝令を送る。
《ロボロ、最下層の様子を先に見といてくれるか？ちょっと様子が気になんねんな。》
《分かった。…あ、ここのセキュリティは他の階と別に管理されとる！ちょっと解析に時間かかるけど、ええか？》
《全然ええ。俺らが最下層行くまでに少しでも情報が欲しい。》
《了解。》
ロボロとの通信を切ったトントンは、進んでいく部隊について行きながら、まだ見ぬ脅威への警戒を高めていた。
｢にしても、被害も予想外もなくサクサクは来たわけだけど、進んだ言うても2階分程度なんやな。｣
シャオロンが呟くと、ぴくとが返す。
｢まぁここ広いんで。横に。｣
｢横にな。｣
｢んじゃ、行くぞ。｣
エレベーターの前で腰に手を当て考えていたゾムが振り向き、号令をかける。その瞬間に、呑気な顔をしていた幹部らの顔が引き締まった。
｢今回はちょっと、ダミーで空のエレベーター送ろ。｣
ゾムは開いたエレベーターにひょいと乗り、下へ降りるボタンを押してから扉が閉まる前に降りた。誰も居ない箱が、ただ降りていく。
｢よっしゃ、じゃあ行くで。｣
ゾムはそう言うと、待つことも無く降りていったエレベーターの天井に飛び乗り、天井を蹴破って地下３階へ殴り込んだ。他の幹部も後を追う。
｢はえー、これは面倒くさい。｣
｢一気に行くで。｣
｢後ろは気にせんで下さい。｣
研究所所長は、最下層で笑う。
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
