C sixty-six ページ27
《聞こえるか？ロボロ。こちらコネシマ。侵入に成功した。市街地に兵士の配置は見られるか？》
ロボロはハッキングを進めていたパソコンから視線だけ離し、何十台もあるモニターをばっと見てから能力を発動させる。
《市街地に敵の姿はなし。ただ爆発物を隠してある可能性が高いとの事やから、周辺注意しながら進んでや。》
《…OK。》
頭の中で、ぷつっと通信が切れたような音が聞こえ、ロボロはふっと溜息をついた。完成したのはたった3日前。3日前の夕方に完全に操れるようにし、そこから2日間徹夜で感覚に慣れ、今日に至る。
(大丈夫、使えてる。これを緊急時でも安定させれば、後は体力勝負…。)
カタカタと物凄いスピードでキーボードをうち、暗号化されガードの硬いシステムに入ろうと試みていると、｢認証完了｣の文字が浮かび上がり、それまで文字列で埋め尽くされていた画面がクリアになる。
《来たでグルッペン！セキュリティシステムへの侵入成功や！》
本部のグルッペンに心の中で叫ぶと、グルッペンの返信が聞こえた。
《御苦労。そっから地上1階のセンサーや機会の電源を落としてもらうが、コネシマ達が研究所手前まで行って突入って時に電源切ってくれ。それまで待機。》
《了解。》
ロボロはハッキングを進めながら返事をし、モニターに研究所内のカメラの映像を流した。
｢うわ、研究所の階は結構ごちゃごちゃしとるな…。軍のとこはエレベーター前ガン待ち隊と、次のエレベーター前と、その間にちらほら…。軍はザルやなぁ。｣
監視室の全面に広がるモニターに、エーミールの部下達も張り付いて監視をしていると、1人がロボロに報告しに来た。
｢ロボロ監視長、市街地に設置された爆発物を複数発見しました。｣
｢遠隔でも電波で解除出来るか？｣
｢分かりません…。｣
ロボロは少し考え、くりくりと瞳を動かしてから頷いた。
｢…分かった。監視は君らに任すから、俺はその解除をしてみる。報告ご苦労。｣
｢はっ。｣
発見したとされるカメラのモニターを映し出せば、ゴミ箱の中に赤い光がチラチラと伺えた。
(この様子ならまだまだ隠されてる…。)
｢今、市街地に爆発物が発見された。まだまだ大量の爆発物が設置されていると見た方がええ。だから、研究所内部、外部を監視する者と、爆発物の発見をする者で分かれてほしい。そうやな…隊員番号が奇数の奴らは爆発物を探してくれ。｣
｢はい。｣
監視部隊に司令を出す。
ここでも戦いは始まっているようだ。
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
