C sixty-one ページ22
｢さーて、文句も送ったから後は調整だけだなー。兵士達の様子はどうだ？｣
もっきゅもっきゅと美味そうに飯を食いながら、グルッペンがゾムに聞く。ゾムも凄まじい勢いでパスタを詰め込んでから言う。
｢ええかんひやで。ひっかいこふふかめば、はいつらよう動くわ。｣
｢悪いゾム、前半なんも分からんかったからもう1回。｣
トントンが呆れ顔で言うと、ゾムはごくっと喉を鳴らして口の中の食べ物を飲み込んだ。
｢だから、ええ感じやって。あいつら結構センスいいねんな。1回見た動きをもう取り入れる素振り見せとる。ま、そんな簡単に幹部戦出来る訳はないけど、意欲は凄かったで。｣
｢成程。今日は確かひとらんも付き合って幹部戦見せたらしいな。どうだった？｣
｢うん、凄くいい感じ。戦争への気合がこもってるし、それに体もついていってるから、すぐへこたれはしないと思うよ。今回は特にね。｣
ひとらんらんは横目にゾムを見て笑う。ゾムは首を傾げた。
｢？…何で俺を見るん、ひとらん？｣
｢や、だってあんなに気合い入ってんのゾムの指導の賜物でしょ？｣
｢いやちゃうと思うで。単にあいつらも戦闘狂やったって事やろ。｣
｢ゾムが戦闘狂にした奴も何人かいるんじゃない？｣
｢どういう事やねん。｣
｢ゾムを見て戦闘への意欲が高まった奴も少なからずいるって事さ。｣
一通りの話が済んだ後、グルッペンが立ち上がった。幹部らがグルッペンを見る。
｢開戦を1ヶ月後として、スライブ国にオスマン特製の喧嘩文句を叩き付けてきた。これが何を意味するか、もう皆分かっていると思う。
そう、戦争が始まるんだ。
街の国民には、既に隣国に了承を得て避難してもらっている。なので、この国の国民への被害が出る事は無いだろう。安心してくれ。
我らがフューラー帝国は、これ迄幾度も戦争をしてきた。負傷者は勿論大勢いたが、死者は0名。俺はこの事実を誇りに思ってもいるが、当たり前の事とも思っている。｣
新しく来たゾム、また来訪者であるぴくとは目を丸くし、顔を見合わせた。
(え、死者0名ってなんですか。)
(いや、俺も分からん。)
グルッペンは尚も話す。
｢戦争に犠牲はつきもの。
そんな言葉もあるかもしれない。だが、俺はそう易々と戦力を切り捨てたくはない。折角この国に集った仲間だ。臭いことを言うつもりは無いが、今回の社会のゴミを相手に仲間を失うような事はしない、させない。｣
｢今回の戦争、勝つぞ。｣
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
