C fifty-nine ページ20
総統司令室では、グルッペン、トントン、オスマンの通称三強が顔を並べていた。
｢とりあえず、ラインはこんな感じで組んでみたけどどう？多分協力してくれると思うけど…。｣
｢うむ、これで問題は無いだろう。このプランで進めてくれ。｣
｢グルッペングルッペン、喧嘩腰で行く？皮肉増し増しで行く？｣
｢オスマンの好きな様に言っていいゾ。相手がキレすぎて血管が破裂し自決するくらい煽ってもらって構わん。｣
｢おけおけ〜。｣
オスマンがふわふわと返事をすると、トントンが書類から顔を上げ窓の外の空を見ながら溜息をついた。
｢物騒やな…。まぁこれから戦争おっ始めるんやし、物騒なんて今更か。｣
｢そうだゾ。折角戦争をするんだ、派手にいかんと楽しめんやろ。｣
｢今回は特に相手が相手やしね。ガンガン行かんとあかんから。｣
ニッと笑うグルッペンと、いつもの様に微笑むオスマン。トントンも笑う。そして、ふと何かに気がついたのかグルッペンの顔を見た。
｢てか、今回は俺どのポジションになる？｣
｢何がだ？｣
｢当日の動き。オスマンはどういう予定なん？｣
｢俺どうせ大した戦力にならんから、作戦参謀として本部待機かな。｣
｢俺もめんどくせぇから序盤は本部で待機と指示。佳境になったら乗り込もかな。｣
｢総統自ら行くんかよ…。お前グサッと殺されそうで嫌やな。｣
｢舐めてんなぁ。俺はそこまでヤワではないゾ。んで、トントンはどうしたい？｣
｢んー、必要な所に入れてもらえばええよ。｣
｢希望はないのか？殺戮に参加したいとか、指示に徹したいとか…。｣
｢前者の選択肢に邪悪さしか感じひんけど…。まぁ強いて言うんやったら前線に居りたいかな。その場の状況を詳しく知りたいんやったら、その場に居った方が細かい情報伝えやすいし、いざって時に冷静に対処出来る言うたら、俺とかひとらんとかの慣れた奴置いといた方がええと思う。｣
グルッペンは右手を顎に触れさせながらふむ、と呟き、頷いた。
｢成程な。ではトン氏は前線で暴れながら戦況の報告と、何かあった時の早期報告を頼もう。｣
｢ん。りょーかい。｣
｢…なーなー、こんな感じはどう？｣
それまで静かに万年筆を走らせていたオスマンが羊皮紙を得意げに掲げてみせる。グルッペンとトントンはそれを覗き込み、そしてニヤリと笑った。
｢ええやん。これめっちゃええわ。｣
｢でしょ？皆の代表として送らなあかんからね。｣
｢では、これで出そうか。｣
三強は揃って微笑んだ。
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
