C fifty-seven ページ18
よく晴れた空の下、訓練生や兵士達の気合いの入った挨拶と、武器がぶつかり合う音が響いている。鬱先生はその様子を、闘技場の上からタバコをふかして見ていた。
｢おあー、ゾムさん意外と真面目に指導しとるやん。そんな一面もあるんやね。｣
｢大先生は無能過ぎて出来ひんやろ。大体お前自分のこと手一杯で喋らんくなるやん、どうせ。｣
｢よく分かってるじゃないかシッマ。そう、俺は俺のことが大事だから。｣
｢屑やなー、相も変わらず。｣
鬱先生が振り向けば、首をポキポキ言わせながらコネシマが歩み寄ってくるところだった。コネシマが呆れ顔で溜息をつくと、鬱先生はドヤ顔で胸を張る。
｢ほんで？お前今日は何をサボりに来たん？｣
｢俺サボり前提なん…？ちゃうわ、流石にもう戦争間近やねんぞ。特訓しに来てん。｣
｢お前が？｣
｢そうに決まっとるやろ。｣
｢女好きおさぼりクズ野郎のお前が？？｣
｢しばいたろかほんまに。｣
コネシマがけらけら笑っていると、準備体操を終えたショッピが近付いてきた。
｢何してんすか。はよ特訓しましょコネシマさん。無駄口は俺に負けて休憩してる時にしといてもらえます？｣
｢おお！？お前教えてもらう立場弁えなあかんのちゃうか？｣
｢知りませんよそんなもの。俺の特訓に付き合ってくれる言うたくせにサボっとる方が悪いでしょ。｣
｢シッマサボリはあかんやろ〜？｣
｢お前に言われた無いわ大先生。分かった分かった、ほんならやるぞ。｣
｢はい。｣
降りていくコネシマとショッピの後ろ姿を見ていると、また声をかけられる。
｢大先生、今日俺とちゃう？｣
｢ん、そうやでシャオちゃん。｣
駆け足にシャオロンが来る。コネシマとショッピを一瞥して一言。
｢お、あいつら今日特訓なんか。この試合終わった後バトらん？｣
｢ええよ。シャオちゃんの事やから今すぐやりたいって言うと思っとったのに、意外やな。｣
｢ん、まーな。｣
階段に腰を下ろす。シャオロンがぽつっと言った。
｢色んな動き見んのも、大事やからな。｣
｢…シャオちゃんそんな真面目キャラやったっけ？｣
｢うるせ。でも、ほんまにそうやねんな。相手の動き見とくと、結構動きやすなるからな。｣
そう言って、先輩後輩戦をじっと見つめるシャオロンの横顔を見て、鬱先生はふっと笑うと、煙草の煙を空に浮かべた。
(シャオちゃんも確実に強なってる。俺もそれについてかな…いや、それを越していかなあかんな。)
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
