C fifty-one ページ12
食堂に行くと、幹部らがバッとこちらを見た。
｢おー、兄さんやんか！久し振りやなぁ！｣
｢任務お疲れ様、兄さん。｣
｢取り敢えず座れば？席はいくらでもあんねんから。｣
｢一緒に飯食おうぜ。｣
幹部は勿論、兵士や訓練生が温かく兄さんを迎える。古株なんかな、と思考を巡らせながら、ゾムは所在なさげに佇むぴくとの隣に歩み寄った。
｢何してるんです？｣
｢いや、なんか僕…ここに居ていいんですかね？邪魔では？｣
｢何言うてんすか。兄さん助けてくれたんでしょ。｣
｢そうなんですけど…今までボッチだった僕としてはこの空気慣れないというか場違い感半端ないというか…。｣
尻すぼみに小さくなる言葉を聞き、ゾムは笑い出した。
｢まーこんだけ騒がしいとこに放り出されれば不安になるよな。俺ら今からスライブ国潰そうとしてるんすよ。だからテンションがおかしいだけです。｣
ゾムが軽くそう言うと、ぴくとは目を丸くした。
｢え、それ本気で言ってます？｣
｢ガチで。｣
｢え…あの…頭おかしくないですか？｣
｢くははははwwwこの国に居るヤツら大半頭おかしいと思いますよw｣
｢え、すご。本当にやるつもりなんですか？｣
｢えぇ。今ぴくとさんが言うたみたいに、この国の奴は頭おかしいねんけど、そん中でもトップクラスに狂った奴が居るんですよ。誰か分かります？｣
｢え、分かんないです…誰ですか？｣
｢この国の総統です。｣
｢それよくこの国ここまで生き残りましたね。｣
ぴくとが呆れ顔で言うのを見て、ゾムは楽しそうににやりと笑った。
｢ちゃいますよ。頭おかしいから、ここまで成り立ってるんです、この国は。｣
｢え、どゆことですか？｣
困惑するぴくとに、ゾムはさも可笑しそうに話す。
｢この国の総統、まぁグルッペンって言うんですけど、そいつはほんまに頭おかしくて。戦争大好き人間で、いっつも戦争かスイーツのことしか考えてへんねんけど、それと同じくらい、仲間のことも考えてて。｣
ぴくとがゾムの顔を見る。ゾムはそのいつも鋭い瞳に、穏やかな光をたたえていた。
｢今回の戦争は、俺の為だけの復讐戦争なんです。俺の問題を、あいつは国で抱え込みやがったんですよ。ま、単に戦争したいだけなんかもしれんけど。｣
ゾムがそう言って振り向くと、ぴくとの目が危なく光っているのに気付いた。この眼差しを、つい最近幹部の瞳で見た気がする。そう思っていると、ぴくとが徐ろに口を開く。
｢その戦争、飛び入り参加ありですか？｣
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壱(プロフ) - 初コメです この作品ずっと見てます！！大好きです！ 神作品ありがとうございます！ (2022年1月14日 10時) (
レス) id: 135ae75002 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» 読んでくださってありがとうございます！お客様が神様の精神でやっております^ ^いずれにしても、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年10月23日 20時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 最近読んだんですけど神ですかね？神ですよね！本当に好きです！ (2019年10月23日 19時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» おぅっ！？鈴蓮さんありがとうございます！まさか読まれているとは…くそ長い作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございます！ (2019年10月16日 12時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∇｀*) (2019年10月16日 12時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年7月27日 20時
