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飛騨の王女であるAとその側近である両面宿儺は
月明かりに照らされた夜桜の下に座っていた。
貴 いよいよこの桜を見るのも18回目か…もう私には時間がないらしい
宿 全く滑稽な呪いだな
Aは契約を結んだ者の術式を使えるとゆう呪術の持ち主であった。
ただしかしそれには18度目の桜が散る頃に命を失ってしまうと言う命天与呪縛つきだが
宿 安心しろ。小娘の意思は俺が引き継ぐ
貴 そんな事言って私なしで大丈夫か?
宿 つまらぬものがよりつまらなくなるだけだ
貴 そうか…確かにこの世界は小さすぎてつまらない。来世があるならばお前と対立でもして少しは楽しむとするか
宿 フム。それはいいかもしれんな
貴 そん時は泣いても知らないからな
宿 不愉快だ。小娘俺をなめるなと言ってるだろう
貴 ハハ そう怒るなよ…宿儺、ずっと側にいてくれてありがとう
宿 なんだ。らしくない事を…ハッ
その瞬間先程まで咲いていた桜は風に吹かれヒラヒラと散っていった。
そしてそれは彼女の命の終わりを意味していた
宿 …なんて幸せそうな顔をして死んでいる。小娘…お前は最後まで本当に不愉快な奴だ
一瞬だけ…ほんの一瞬だけ
宿儺の頬にキラリと光ったナニカの正体を
知れる者はもうそこにはいない。
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作者名:Non non | 作成日時:2021年3月27日 22時