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美しき蜘蛛【MO】by.J ページ14
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小さな部屋の暗闇の中でうごめく。
その中で生きる一人の小動物…
つまり、俺は今日も語りかける。
「サトシ様…、愛しております。」
「あっそ。」
そう言っていつも冷たい瞳で言い放つ。
自分から強引に連れてき、
ここから出ないよう鎖までつけて蝕むくせに。
「毎日、愛してると言え。」
そう命じたくせに。
けれど、全てをあらわにした体は
歪んだ心がまるで嘘のように綺麗だった。
そんな貴方のたまに見せる弱気なところが
俺の抵抗するという気力を失わせる。
今日もそうだ。
「ジュン…っ、ひとりに…しないで……ずっとずっとそばに……いてっ…んぅっ…ぁ…」
行為を受けながら泣いて甘えるその姿は
まさに毒をもった蜘蛛。
「はい…ずっと…ずっと一緒にいます。」
そして俺は誤ってその巣にはまった蝶のよう。
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作者名：storm quintet x他4人 | 作者ホームページ：.
作成日時：2014年10月29日 23時
