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【 you 】
柳「Aちゃん、よく頑張ったね。」
柳田先生の最後の診察。
検査結果も良好で、回復の傾向が見られたので無事に退院許可が出た。
「もしもし？」
パ「おーどうした？なんか久しぶりだな。」
「明日、退院する。」
パ「A、そういうのは先に言っとけって言ってるだろ。さすがに明日は間に合わんよ。」
「いいの！北斗くんが来てくれるから！」
パ「おーそうか。」
北斗くんの名前を出すと、なんとなく寂しそうなパパ。
パ「んーまあとりあえず最初は安静にな。」
「うん、わかってる。」
わかってるとは一応言ったし、もちろんわかってるにはわかってる。
でも、卒論の提出期限は目前に迫ってるから、早いとこ大学に行かなきゃだし、
あの日病院に行くために家を出たまま、部屋はそのままになってるし、
一応、パパが帰国したタイミングで片付けはしてもらったけど、パパの片付けはあてにならない。
かと言って、せっかく退院するんだしもう入院なんて二度としたくない。
「あーーーーもう！やること多すぎ！」
1人で退院後のことを考えていると、電話が鳴った。
《北斗くん LINEオーディオ……》
北「もしもし？起きてた？」
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作者名：Luna | 作成日時：2022年4月7日 9時
