空と七つの星 -03- (ページ13)

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【 Hokuto 】

Aちゃんたちのもとに駆け寄ると、

滝沢先生と彼女は2人で笑い合っていた。

どうやら変装した俺が走ってくるのが面白かったらしい。

「行こっか？」

A「うん！滝沢先生、お世話になりました。またね！」

滝「またね！じゃないのよ。今度は自分の足で来なさいね。」

A「はーい。」

彼女たちの微笑ましい会話を眺めていると、前ちゃんが車を回してくれた。

荷物を預かって、Aちゃんに乗るように促す。

A「あ、すみません、お願いします…」

トランクに荷物を載せていると、滝沢先生に小声で話しかけられた。

滝「医師としてね、一応。そういうコトは、もう少し待ってね。わかってるかもだけど。」

そういうコト…？

「あ、はい。彼女が元気でいることが一番なので。」

滝「よろしくぅ！彼氏ぃ！」

そういうと背中をバシッと叩かれた。

俺もAちゃんの隣に乗り込む。

前「ドア、閉めますね。」

A「お世話になりました〜。」

「失礼します。」

Aちゃんはおそらく人見知りだ。

2人でいると良く話してくれるのに、前ちゃんがいるからか静かに外を眺めている。