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「…Aの存在が、闇の帝王に知られたのじゃ」

その言葉にスネイプは目を見開いた。
彼にはまだ、その情報は入ってきていなかったので驚いた。
そして少し考えて、呟いた。


「……クラウチ・Jr.か」


マッドアイ・ムーディーに成りすまし、対抗試合の際ハリーにことごとく助言をしていた男。
そして、裏でAの正体を明かそうと嗅ぎ回っていた…
奴が知らせたとしか考えられない。

マグルでも無く、純血でも無い彼女の存在は、闇の帝王の興味を引くには充分だった。


「…ひとまずイギリスから離れさせる。しかし、もはやこの世界の何処に居ても安全とは言えない状況になってしまった」

ダンブルドアは厳しい表情をして言った。













Aが異動になった噂は、すぐに知れ渡った。

生徒達は皆、ショックを受けている。


「…あんまりだろ」

「ダンブルドアの指示らしい…」

フレッドとジョージが落胆の声を挙げた。

「一体何を考えているんだ…?」

「…もうホグワーツには戻って来ないのか?」



そんな双子の様子を、少し離れた所から、ハリーとロン、ハーマイオニーが見ていた。
他の生徒と同様に、3人もまた気を落としていた。

同級生の死、闇の帝王の復活と続き、彼らのダメージは半端なかった。

ハーマイオニーが声を絞り出すように言った。

「…Aの所へ行ってくるわ。ハリー、貴方はシリウスに手紙を書いて」

ハリーは頷いた。
ハーマイオニーは続けてロンを見た。

「…貴方は、自分のお兄さん達を元気付けてあげて。ロン」

ロンも力無く頷いた。

ハーマイオニーは難しい表情をして、グリフィンドールの談話室から出て行った。









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設定タグ:ハリーポッター , 親世代 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…!精進します。これからもよろしくお願いします! (2019年11月23日 22時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです! 久々に時間を無視して読みました!これからも、応援します! (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:piyo | 作成日時:2019年11月16日 22時

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