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3人は話をする為、噴水の側にあるベンチへ腰掛けている。
「…そう…大事な人が、例のあの人の手下に…」
カミーユが深刻な表情をして、Aの髪の毛を撫でながら言った。
Aは涙を流しながら、黙って頷く。
ルーピンがカミーユの目を見て言った。
「…今や、魔法界もマグル界も危険だ」
「ええ…散々ニュースになっていますわ」
「…それが実は…Aも狙われているんだ」
ルーピンが言うと、カミーユは驚いた。
「えっ…！？…じゃぁ、ここへ異動になったのもそのせいで…？」
そう言ってカミーユはAを見たが、Aは俯いて黙っている。
ルーピンはカミーユの肩に手を置いた。
「…ここにいる間、Aの事を頼むよ」
カミーユは深刻な顔をして頷いた。
ルーピンは立ち上がると、伸びをした。
「…さて。私はイギリスに戻るよ。騎士団の仕事が山積みだろう」
するとカミーユが、彼とAを交互に見て言った。
「行ってしまわれるのですね…もう少し、ゆっくりなさったら良いですのに」
ルーピンはニッコリと微笑むと、振り返り、Aの頭を撫でながら言った。
「大丈夫だ。ここ数日間、ゆっくりと幸せな時間を過ごさせてもらったからね」
Aが顔を上げると、ルーピンは屈んでその唇に軽くキスをした。
それを目の前で見ていたカミーユが「まあ！」と声を上げる。
「それでは、またしばらくお別れだ。手紙を書くよ。元気で…」
そう言って、彼は去って行った。
Aはその背中を追いかけたい衝動に駆られたが、ギュッと拳を握って我慢した。
自分の立場を痛感したからだ。
『…私達も中へ入ろうか』
Aは立ち上がると、校舎へと向かった。
「…ええ」
カミーユも急いでその後に続いた。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
