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ーこれはもう、諦めて彼らのどちらかと踊るしかないか…
Aは眉尻を下げ、溜め息をついた。
ーグイッ
突然、強く腕を引かれた。
『…うわッ！？』
Aは思いがけずよろけてしまった。
そして、双子から抜け出して、腕を引かれた方向に倒れそうになる。
…しかし、Aの身体は支えられた。
目を見開いて、その相手を見る。
黒いブラック・タイのタキシードが視界に映る。
『…セ、セブルス…！』
ー嘘でしょ！？
何と、スネイプが正装を着用している。
まさかこの会場に居るとは…
周りの者も皆、目を丸くして驚いた。
Aは呆然として、口をパクパクと開けた。
スネイプは不機嫌顔でフン、と鼻を鳴らした。
「…何か問題でも？」
『いや…問題…ありません…』
Aは彼を直視出来ずに、目を泳がせた。
顔が真っ赤になってしまう。
ーす、素敵過ぎる…！似合う！！！
Aは心の中で悶えた。
スネイプはそのままAの手を引いて歩き出した。
「…行くぞ。踊るのだろう？」
当たり前のような表情をして、Aを引っ張る。
『え…ちょっ…セブルス！？』
すると、フレッドとジョージが立ちはだかった。
「…Aを返してもらおうか」
「Aは俺達と踊るんだ」
スネイプはジロリ、と2人を一瞥すると、低い声で言った。
「…君達は、パートナーが決まっているだろう？知っているぞ。グリフィンドール寮のMs.ジョンソン」
フレッドはハッとした表情をする。
振り返ると、人だかりの中からこちらを見ている、アンジェリーナを見つけた。
腕組みをして、相当ご立腹だ。
「…やっべ」
フレッドはこめかみをポリポリと掻いた。
すると、ジョージが進み出た。
「俺はまだ決まっていなー…」
そこまで言って口をつぐむ。
スネイプがジョージの耳元で何か囁いたのだ。
ジョージは何も言わず、一歩、身を引いた。
ー一体ジョージに何を言ったんだ…
Aは若干引いている。
「…行くぞ」
スネイプは再び、Aの手を引いて歩き出した。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
