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「…ここに来るまで、どれだけの時間がかかった事か」
シリウスはAが淹れてくれた紅茶を一口飲んだ。
Aはキョトンとした顔で彼を見た。
『え…そんなに時間かかった？』
すると、ルーピンが言った。
「実はね、マグルが使う鉄道で来たんだ」
『そうなの！？』
ルーピンが笑いながら頷く。
「手紙もそうだけど、魔法をなるべく使わないようにと思ったのだよ。君の事がバレたら大変だからね」
「でもおかげ様で、まぁ大変だったさ」
シリウスが横から入って言った。
彼は続けた。
「その上、ピレネー山脈のどこかにあるというこの学校を探さねばならなかったのだからな。お前を驚かそうと思っていたから、居場所を聞く事も出来ず…リーマスと2人で登山だ」
「最初からAに場所を聞けば良かったのだよ」
ルーピンが言うと、シリウスは反論した。
「それだと悪戯の意味が無いだろう？」
Aは驚いて、2人のやり取りを聞いていた。
そして胸に手を当てて、言った。
『でも…そんなに大変な思いをしてまで来てくれて…本当にありがとね』
本当に嬉しい、と笑う。
シリウスはそんな彼女を見て微笑んだ。
「…そこまでして来た甲斐があった。なあ、リーマス？」
悪戯仕掛人もなかなか良い仕事するだろ？と満足気に言うと、ルーピンもニコニコと笑って頷いた。
「そうだね」
こうやって笑い合っていると、本当に学生時代に戻った様な気持ちになる。
Aは嬉しくてたまらなかった。
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「ところで、君は1人で飲んでいたの？」
ルーピンが部屋の隅に置かれているワゴンを見て言った。
先程まで、カミーユと飲んでいたワイン等のボトルが置かれている。
彼女は部屋を出て行く際にワゴンを忘れて行ったのだった。
『カミーユと言う女性と飲んでいたんだ。ここに来てから、本当にお世話になっているの。さっきも色んな話をして、仲良くなったんだよ』
「それは良かった。そういう存在がいるだけで、心強い」
ルーピンは頷いて言った。
Aもニコニコと笑いながら頷いた。
『うん、リーマスへの手紙を出してきてくれたのも彼女なんだ』
「そうだったのか…ありがたい。後で挨拶でもしなければいけないね」
ルーピンは微笑みながら言った。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
